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死ねない怪物の私は、もう祈らない~私の心はもう死にました。なのにどうしてあなたは私を探しているのですか?~  作者: 紫乃てふ


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夢の中での邂逅

いつもお読みいただきありがとうございます!

【ネトコン14参加中です!】

リアクション・ブックマークをいただき本当にありがとうございます。

いつもいつも本当に励みになっています。


 ミケと話した夜……。

 王城に居る精霊たちが叫んでいた。


『レウシア! 陛下が会いたがってるの』

『寂しそうだよ!』


 寂しそうってなんだろう?


「何で会いたがっているの?」

『レウシアに聞きたいことあるって!』

 聞きたいこと?

 何だろう……そう言われると気になるわね。


 いつものようにミケが私に合図を送ってくる。

 それを聞いて、私は聖力を流して夢の中へ。


 白い光の中にヘリオスが立っているのを見つける。

 結局、私の姿は幼児のまま。


「へいか。およびですか?」

 私が声を掛けると陛下がこちらを見てくる。

「ルル! お前に聞きたいことがあったんだ」

「わたしにききたいことですか?」

 首を傾げながら聞く。

「ルルは、女神の使いなんだろう? 黒魔法というのを知っているか?」

「くろまほう?」

 魔法なんて聖女である私しか使えないはず……。

 それに黒魔法って何なんだろう。

 私が分からなくて首をさらに傾げると、陛下も同じ方向に首を傾げる。

「女神さまから聞いたことないか?」

「きいたことない……ごめんなさい」

「いやいや、そんなことないぞ」

 そう言って私の前に座る。

 幼児の私と陛下の座った時の高さって顔の位置が合うんだなと関係ないことを考える。

 でも、それよりその『黒魔法』というのが何なのかが気になる。


「くろまほうってなんですか?」

「どんな魔法なのかは、俺も知らないんだ。俺の知り合いに賢者が居て、その弟子が古代文字で書かれた書物に書いてあったらしいんだよ」

「そうなんですね……わたしもしらべてみます」

「そうしてくれると助かる……。それとルル、君と俺はどこかで会ったことがあるよね?」

 何か確信を得たような問いに驚いて少し陛下と距離を取ろうと下がる。

 しかし、手を取られる。


 触れられたことに驚く。

 でも、陛下が私に縋るような眼差しを向けてくる。

 以前の私ならば喜んだのに、今は何も感じなかった。


「なんでへいかはそうおもうんですか?」

「俺には、君によく似た友人がいるんだ。一瞬彼女の娘なのかと思ったこともあったけど、違う気がしてならないんだ」

「そのひとはいまどうしてるの?」

「ん? 彼女は今も教会に居るらしい。今は王都から離れた教会に居ると聞いてる」


 都合のいいことだ……。

 私が見つかる事なんてないから、遠くに行ったと伝えたのだろう。

 私は、あなたの住まうお城の地下深くに居るのにね……。

 もうずっと……永遠と思えるほど長い時間。


「ルル? 怖い顔をしてどうしたんだ」

 私の気持ちが表情に出ていたらしい。

「へいかは、わたしがもしもそのひとだったらどうするの?」

 私の疑問に陛下が面食らったような顔をする。

 だって、私からしたらもうずいぶんと会ってないんだもの……。

 今更何をするのって思うじゃない。


「そうだな……。彼女に聞きたいことがあるんだ。初めて会った日に泣きながらこんな力がなければよかったと言っていた。あの言葉はどういう意味だったのか聞きたいんだ」

「それをきいてどうするの? そのひとをうたがってるの?」

「違う! ただな……本当に王妃が聖女なのか最近、疑問なんだ」

「なんでぎもんなの?」

「昔は疑問に思ったことはないんだ。だけど最近、王妃は国民の事を考えているように感じないことが多い。聖女とは国民の幸せを祈るものだろう?」

「めがみさまならきっとこくみんのためにいのるとおもいます」

 私はそれだけ伝えた。

 答えを渡すのは嫌で私は黙るけれど……陛下も黙ってしまって気まずい空気が流れる。


「そんなにきになるならさがしてみたらいいじゃないですか?」

「しかし、教会に聞いても遠くだからと教えてくれないんだ」

「ほかのほうほうをつかってさがさないのであれば、へいかはそのひとにそんなにあいたくないんですよ」

「そんなことは無い! あの時の俺の支えは彼女だったんだ。それに……本当は彼女の事を城に迎えたいと思っていたんだ」

 お城に迎えて、早いうちからこの地下に閉じ込めたかったってこと?

 でも、陛下は私がここに居ることを知らない……。

 考えても仕方ないか。


「でも、きょうかいにきいて、わからなくてあきらめたんでしょう?」

「……そうだな。確かに教会に聞いただけだ。それに、王妃を聖女だと公表したのも教会なのだから、彼らの言葉だけを信じるのは、危険だな」

「わたしからいえるのはこれだけです」

「いや、ありがとう。彼女の事を探してみるよ」

 そう言って、陛下の姿が霧散していく。

 その光景を見て、つい口が滑ってしまった。


「陛下……。私の事を早く見つけて……」

 この一瞬だけ、今の姿に戻っていた。

 そして、私もまたこの世界から抜け出すために意識を手放す。


 目を開けると見慣れた石造りの部屋だった。

 さてと、黒魔法について調べたいけれど……どうしたものか悩む。

 私はこの部屋を出ることができない。

 教会の図書館の本を読み漁っていた私が知らないってことは、きっと教会の図書館にもない。

 精霊たちに聞いたら少し分かることがあるのかな?


「だれでもいいの! 精霊はいる?」

 私が空虚な空間に念じると、今までに感じたことのない強い聖力を魔法陣から感じた。

 今までと違うことに私も混乱しているうちに、私は意識を手放した。


最後までお読みいただきありがとうございます!

本作は「ネトコン14」エントリー予定です。

少しでも「気になる」と思っていただけたら、ページ下の評価やブクマ登録をしていただけると、執筆の励みになります!

明日も更新しますので、またお会いしましょう!

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