キモいセリフと毒舌な声
それは夏も終わりに近づいていき、蝉の声も無くなったというのにとても暑い日。
そんな時に学校もないのに通学路を歩いている青年がいた。
「はぁ、なんだって部活も入っていないのにこのクソ長い上り坂登んなきゃいけないかなぁ」
この少年、『鐘尾 昼良』は皆がせっせと文化祭の準備している所に自分一人だけ海、川、キャンプ場などに行きナンパばかりしていたため、クラスのみんなから反感を買い夏休み最後の週に文化委員と一緒に事務作業をする羽目になっていた
「ああ、こんな作業なかったら今頃はナンパでゲットした良い女と一緒にパーリーピーポで\( ‘ω’)/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!な出来事を体験していたというのに」
無論、ナンパでゲットした女性などいないのでそんなことはあり得ないのである
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「はぁい、こんなクソ暑い中男だけで事務作業している分会員の皆さんおはようございます。学校きたし帰っていい?」
そう夕が言った瞬間、気まずいような、うざがるような視線が四方から刺さる。
そんな中で一人の物腰が柔かい青年が話かけてくる
「あ、えっとね今日はまだやることがあるから帰るのはそれが終わってからにしてもらっても良いかな」
彼の名前は所村 蓮どんな人にも柔らかく接するクラスでも人気が高い青少年である
「そんなこと言ってもさぁ、どうせ部活動の日程を調整したり、展示物が危険があるかどうか、エロいやつじゃないかとかそんな物でしょ?じゃあ私向いてないよ。帰っていい?」
「何を言っているんだ鐘尾、ここで帰ったらただでさえ底辺なお前の地位はどうなるんだよ。俺はやだぞ
自分の担当クラスでいじめが起きるとか、教師人生のトラウマ増やしてくれるなよ」
「あっ、かっちゃん先生おはざーす」
愚痴を言ってやる気のない昼間に話しかけて来たこの中年は加藤 正義、昼間が学校で良関係を気づいている唯一の人間である。
「いやー、冗談っすよ先生。このままやめたら俺クラスのみんなから何されるかたまったもんじゃないですもん。先生がこの活動に進めてくれなかったらみんなの矛先はどこに向いていたか...」
「そうと思っているならこんなとこでだべってないでさっさと業務に取り掛かれ、もう残ってくれてるの
木村だけだぞ」
気づくと周りの人たちは作業に取り掛かり部室棟に行ったらしく残っていたのは、作業の内容を知らせるために残っている所村くんだけであった。
「あれ?」
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「クソが、もうこんな空が赤くなっちまって、この数時間で何人口説けたと思ってるんだか。
いや待て、この光景口説き文句に使えないか?『例えば君の瞳は夕焼けのように燃えているね』だったり
『私の頭、長い事使わせた責任とってくれない?』とか、ウッホ!気分が上がってきた!」
そのような気持ち悪い考えをしていたある時、
「ーー全く、なんで今時の人間ってこんな身も毛もよだつ言葉を公共に流すのか。恥を知れ恥を」
不思議な声が聞こえた