表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どーも、反逆のオッサンです  作者: わか
サツキ公国編
93/146

どーも、計画思案です

前回のあらすじ


主人公 ビンタされ蹴られる


どーも、海龍ことカイリさんと交渉する為に身を犠牲にしたオッサンです。

コホッ、コホッ。顔と腹が痛い。容赦ないな...でも、この程度で済んで良かったのかもしれない。海龍によって海が荒れ、国は疲弊するだろう。次はキサラ法国を刺激して戦争を引き起こす。公国の兵や騎士が戦争に駆り出されて王宮の人手が減れば、王宮内で動きやすくなる。


「ケンさん、反省しているの?顔がニヤついているわ」


「叩かれて、特殊な性癖に目覚めたのでしょうか?」


「違うわ!この後のことを考えていたんだよ」


「この後?」


「カイリさんとの交渉が上手くいった。次は、キサラ法国だ」


ネイレスさん、呆れたような感心しているのか複雑な顔をしている。


「よくそんなロクでもないことを思いつきますね。まあ、兄のレストへの復讐だと思えばこのくらいのことをしないと許せませんし、国民も痛い思いをしてもらわないと...散々、私を利用してきたのですから」


ネイレスさんに対して、公国民は海龍との円滑な関係の道具及び大きな戦闘時における兵器としか見ていない。ネイレスさんが怒るのは仕方ない。今さら謝っても許されないほどの苦しみを受けたんだ。その借りは何十倍にして返さないと。


ユリさんが目を細め、俺に問う。


「ケンさんはどうやってキサラ法国とサツキ公国を戦争させるつもり?」


「光の神官長...名前忘れた。まぁいいや。アイツのことについてキサラ法国はサツキ公国に抗議するはず。恐らくこちらに向かって来ているだろう」


「ふーん、その法国にちょっかいをかけて事を大きくするわけね」


「そういうこと。出来れば指揮官にダメージを負わせることが出来たら、法国も黙ってはいられないはず」


俺の言葉にネイレスさんが眉根を寄せて真剣な顔になる。


「それなら、一刻も早く兄レストが王に即位してもらはないと困りますね」


「そうなんだよなー。プルトスさんとの約束があるし...」


「プルトスは武器が捌ければいいのでしょう?別にレストが王になっていてもいいんじゃないかしら」


上手く事が進むか分からない以上、慎重に行動しないといけない。ミノスみたいな化け物が来たら計画に支障をきたす。


「ユリさん、そんな簡単にレストが王になれるか分からない。安易な行動に出れば計画がバレるかもしれない」


「そうね...うーん。ネイレスが死んだことにすれば、王にならざるをえないのでは?」


「どうやって死んだことにするんだよ?」


「私が死んだことに...そういえば、私に暗殺者を差し向けるとプルトスさんが言っていましたよね?」


「確かに言っていたけど。ネイレスさん、囮になって暗殺者に殺されたフリでもするわけ?」


俺の返事に頷くネイレスさん。

囮なんて危険すぎる。万が一、ネイレスさんが死んでしまう事があれば俺とユリさんは後悔するだろう。ユリさんも険しい顔をしてネイレスさんに反対する。


「ダメよ、ネイレス。貴女に万が一のことがあれば、私は悲しい。先程の私の発言が悪かったわ、ごめんなさい。別の案にしましょう」


「ユリ、謝らないでください。私が囮をすると言ったのです。提案した私が悪いのです」


ネイレスさんは首を振り、申し訳なさそうに頭を下げる。



パンパン



ユリさんとネイレスさんとの気まずい空気を変える為に、俺は手を叩き話題を変える。


「一旦、作戦計画の話をやめよう。お風呂でも入ってゆっくり考えようぜ」


俺の言葉にユリさんとネイレスさんは頷く。


「そうね。休憩にしましょう。ネイレス、背中流すわよ?」


「ふふふ。ありがとうございます。私もユリの背中流しますね」


笑みをこぼすネイレスさんとユリさん。良かった、俺の意図を理解してくれて。


「ユリさん、熱を発する魔力石があるから試してみてよ。水からお湯になると思うからさ」


俺はユリさんに魔力石(火)を数個渡し、魔力石を受け取ったユリさんとネイレスさんが風呂に入りにいく。

煙草でも吸うかな...マジックバッグから煙草を取り出し火をつけ吸う。


「ふぅー、中々上手くいかないもんだな。帝国の時は、ただ力を振るっただけ。はぁ、知略もくそもねぇな」


今回は今までと違い、殺せば済む話ではない。いかにレストと公国民を苦しめるかだ。


「ダメだ!何も思いつかない!」


俺は考えることを中断し、スマホをいじる。とりあえずメモ帳に今までのことと今後の計画について入力する。


「一つ一つ、やっていくしかねーな。海の件は、海龍がどうにかしてくれる。キサラ法国は...キサラ法国?そういえば、ネイレスさんが狙われたのって他種族との関わりがあるからだったけ。光の神官長のせいで、奴らの目的を忘れるところだった。俺のスキルが役に立つかもしれないな」


鑑定結果:

◆名前 タダノ ケン

◆種族 人間

◆性別 男

◆年齢 31

◆Lv 85→88

◆HP 4250→4400

◆MP 2750→3000


◆スキル

生活魔法 身体能力向上 隠密 索敵 治癒 乱れ切り 豪剣使い 死の舞踊 自己治癒向上 魔法強化 見切り 魔力障壁 魔力操作 魔力解放 一中必殺 炎使い 超身体能力向上 上級治癒 肉体強固 拳士 思考誘導 並列思考


「思考誘導。このスキルを使ってキサラ法国にレストが王になり戦争を辞さないとタレ込むか?」


果たして成功するのか、未確定要素が多いな。どうせ公国の使者になりすますことになるだろうし、やるだけの価値はありそうだな。


「ふぅー。キサラ法国にタレ込むっと。入力完了、もう一本煙草吸うかな」


2本目の煙草に火をつけ吸う。明日、雨が止んでくれたらいいな...


次回 計画思案その2

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ