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どーも、反逆のオッサンです  作者: わか
サツキ公国編
91/146

どーも、すき焼きです

前回のあらすじ


主人公 爆買いする


どーも、衝動買いをしてしまったオッサンです。

お金があるうちに買い込んでしまうクセが出てしまった。永久保存が出来るマジックバッグの所為だな。持ち運びも便利だし、必須アイテムだね!


「ネイレスさん、サーモンを生で食べたことある?」


「ありません。生で食べられるのですか?」


「俺が前にいた世界では生で食べていたんだ。試しに食べてみる?」


「は、はい」


「私も食べてみたいわ!」


サーモンの切り身を皿に盛り付け、小皿に醤油を入れる。俺の好みで山葵のすりおろしをしたものを醤油に混ぜる。


「別に残してもいいからね。苦手だったら炙るから」


恐る恐るフォークでサーモンの切り身を刺し食べる二人。時が止まったかのように場が静まる。


「美味しいです!」


「美味、美味!」


「はぁ、良かった。好みで山葵を付けてみて。鼻が刺激されるから付けすぎないでね」


「うっ...ツーンとしました!クセになりますね」


「私は苦手かも。醤油とやらに付けて食べるわ」


ネイレスさんは山葵が大丈夫な人。ユリさんはダメか。こればっかりは仕方ない。俺も一口...


「おっ!脂がのっていて美味しいな。二人とも食べすぎるなよ。まだメインの料理が出来ていないんだから」


「大丈夫です!メインの料理もしっかり食べます」


「そうよ、食べれるうちに食べておかないと」


食いしん坊だな。あっという間にサーモンの刺身が無くなっちゃったよ。俺の分まで食べやがって。まあいいや。すき焼きの準備をするかな。水、醤油、砂糖、みりん、酒を用意し、鍋に入れる。味の調整は後で行う。


「ケンさん、それ何?」


「醤油を手に入れたから、作ってみたかった鍋料理。これはすき焼きのタレだよ」


「すき焼き?」


「すげー美味しいから楽しみにしてて」


「分かりました!ユリ、料理が出来るまで買った服の整理をしますよ」


「はーい」


牛肉を薄く切り、皿に盛り付け、切った野菜を鍋に投入。俺は、後から肉を入れる派なのだ!野菜を煮込む間、俺もスーツのチェックをする。


「どうしてこの世界にスーツという言葉があるんだろう。ネイレスさん...」


「はい?あ...」


下着を持って振り向くネイレスさん。黒か...


「ケンさん、下着に興味あるの?ねぇ、何色が好き?」


「黒一択だな」


「やった!ユリが選んだ色は、薄い桃色でしたよね?」


「くっ。今から買い直してくるわ!」


「別に、桃色でも良いじゃん。似合っているよ」


俺は何を言っているんだ。本当は、下着の色なんて気にしないんだけど。


「ふふ、良かったわ。今日は、これにしよ」


「ユリ、ケンさんは仕方なくそう言っただけです。勘違いしないでくださいね」


「あら、ネイレス。貴女にはその色まだ早いのではなくて?」


「フフフっ」


「フフっ」


下着の色で喧嘩するなよ。なんだって良いじゃんとは言えないな。話題を変えなきゃ。


「二人ともちょっと良いか?」


「何ですか?」

「何?」


そんな目で俺を見るなよ。こえーよ。


「ほ、ほら、服屋で買ったスーツがあるだろ?お揃いにしたんだが要らない?」


「お揃いですか!?」


「良いわね!」


二人の表情が変わり、俺の言葉に食いつく。誘導成功!ブラウスは好みのものを選んでもらい、スーツを渡す。ネクタイは黒。クククッ、スタイリッシュで良いじゃないか!


「この服、目立たないかしら?」


「スーツね、スーツ。目立って良いんだよ」


「なるほど。これを着ることによって印象を与えるのですね」


「その通り。スーツ姿だとインパクトあるだろ?」


「ケンさんの趣味でしょ、これ?」


「良いじゃん、スーツ!かっこいいやん」


「はぁ、仕方ないわね。ケンさんがそこまで言うなら着るわ」


コードネーム、ノーフェイス。良い響き。


「ケンさん、そろそろ鍋の方に行きましょう」


「そうだね。牛肉を入れて完成だから、すぐに食べられるよ」


「すき焼き、美味しそうね...この卵は何かしら?」


「器に卵をといて、それにつけて食べるんだ。さぁ、一口食べてみて」


「では、いただきます」


「いただきます」


煮込んだ野菜を溶き卵につけ口に入れるユリさんネイレスさん。


「お、おおー。美味しいです!何なんですか、これ!」


「本当…美味しいわ。ケンさん、好き」


「なに、サラッと告白しているんですか!」


「何よ、ネイレス。間違っただけよ。すき焼きが好きと言いたかったの」


「二人とも行儀悪いよ。牛肉もいい感じ。うま!すき焼き最強だな」


それから俺たちは無心になって食事をする。こんなことなら米を炊いておけばよかった。ミスったぜ。


「はぁー幸せ。ごちそうさま。残さず食べてくれてありがとう」


「感謝するのは私です。美味しいご飯をありがとうございます」


「ありがとう、ケンさん」


「どういたしまして」


食休み後、食器の後片付けをする。二人からの申し出で俺はソファーで寛いでいる。



さて、海龍に会いに行くか...


次回 海龍との交渉

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