第一話 「Start」
「ポポホポポホおはよう朝だよ!ポポホポポホおはよう朝だよ!」
カチッ
チ○レンジ一年生の目覚まし時計が鳴った
朝がやってきた
朝食を軽く済ませて特段かわいいという訳じゃない服に着替えて外に出る
学校までは短い道のりだが登校班の皆を待たなければならない そんな朝だ
白き髪の隙間から見える太陽は眩しく、まるで何かが起こるのを予感するように思えた
学校についたが私は喋る人もいない
友達もいなく他の女子から虐められる日々だからだ
……………
四時間目 道徳の時間で話し合いだ
クラスの女子「なんで話し合いなのに話さないの?」
ミクネ「…………」
そんなの話したら話したらで驚かれるのがいやに決まってるからだ
クラスの女子「『あ』って言って」
ミクネ「…」
うざい
クラスの女子「なんなの?」
なんなのと言われても今さら喋るわけにもいかない
元はと言えば私が喋らなくなったのは最初に虐めてきたやつのせいだ 私は悪くない
ただとにかく悲しかった 言葉に傷つくのはもちろん幼ながら自業自得な気もした
こんな毎日が続いていたが他の人に相談する気も無かった もちろんいつでも相談してねと皆は言うけど
めんどうなことは嫌だったし自業自得と言われるのが怖かったし喋らされるのが怖かったり理由はいろいろだ
そんなことを考えながらの帰り道
そんな暗い人生に一つの出会いがあった
ネコだ ミケネコがいる ただその綺麗な柄とかわいい容貌には感性のない私でも少し見とれた
ミケネコ「にゃ~ん」
ミクネ「(かわいい…)」
ミクネ「ねぇ聞いてネコちゃん 私はどうしたら幸せになれると思う?」
ミケネコ「魔法少女になってみないか」
ミクネ「それいいね、ってしゃべったー!」
ミケネコ「ミクネちゃんがどういう居遇で苦しんでるか知ってる だから魔法少女になろうよ」
いきなり魔法少女になると言われたら普通躊躇うと思うが今の人生がどうでもいいと思いからすぐに私はこう答えた
ミクネ「なりたいけどどうやってなるの?」
ミケネコ「へ~んしん!⭐️」
たちまちミケネコが人の姿に変わった
茶色の髪で私なんかよりずっとかわいいネコミミ少女だ 年は私と同じ小四くらいかなってみえた
ミケケ「私はミケケ 人間を魔法少女にできる妖精なんだ♪」
ミクネ「ミケケよろしくね!」
ミケケ「じゃあさっそく魔法少女になれー!」
ミクネ「…これ本当に何か変わった?」
ミケケ「変身するまでは変わらないね 変身は他の人に見せちゃダメだよ 騒ぎになったら大変だからね」
ミクネ「さっそく変身したいよー!」
ミケケ「怪人が来てないから変身しちゃダメだよ」
ミクネ「う~」
ドカーん!!!
ミケケ「あっ怪人来た」
ミクネ「ナイスタイミング♪」
ミクネ「へ~んしん⭐️」
するとたちまちあたりがやさしいピンク色の光につつまれ服が不思議な力で自動で入れ替わってく
気づいたら白と水色のかわいい柄の服を着ていた
ミケケ「すごい!めっちゃ似合うよ!」
ミクネ「そんなことより力が溢れてくるよ はやく怪人と戦いたい」
~天神台公園~
天神台公園、大きなグラウンド付きの公園
子供たちが怪人を見て逃げ出していた
怪人「ワイはやきにく怪人のヤキウニクだ! 魔法少女を倒してボスから報酬貰って焼肉三昧するぞー!」
ミクネ「どうやって攻撃するの?」
ミケケ「手から星が出せるよ!」
ミクネ「そい!⭐️」
グサッ!
怪人「いてええええ! そんな尖ったものとばすなやあぶねえから!」
ミクネ「ごめんなさい…」
ミケケ「気を遣わなくていいんだよ!怪人なんだから 私も攻撃するよ! 」
ミケケ「ゴールドクロー!」
怪人「わー! ってたべやすい大きさにきれたやないかーい!」
ミクネ「とどめだ!Miracle⭐️Star!」
無数のカラフルな星が落ちてきた
怪人「わーーーーーー!」
ミクネ「たのしいね!」
???「怪人がでたのはこの辺か! ってあれ魔法少女!?」
ミクネ「えっ!?」
目の前には可憐で圧倒的な存在感とかわいさをもつ黒髪の魔法少女がいた
???「しかも神村じゃん」
ミケケ「あれだれ?」
ミクネ「多分クラスメイトの位神さん っていうか魔法少女って結構いるの?」
ミケケ「まあ割といるにはいるね」
位神花林「神村がしゃべってるとこ初めて見たんだけど…ってか貧弱なあんたに限ってなんで魔法少女なんかに?」
ミケケ「この子は強いよ 私にはわかる」
ミクネ「そんなことより私がしゃべったことと魔法少女のことはクラスのみんなに言わないでね…」
カリン「その辺は安心しろ 魔法少女同士仲良くしないとだからね」
長い1日が終わりやっと家に帰ってきた
母親「やけに遅かったじゃないの」
ミクネ「クラブが長引いただけ」
この辺の嘘をつくのは割とうまいほうだった
ミケケ「私は一般人には見えないから安心して」
布団に入りながら今日の出来事を振り返る
ぶっ飛び過ぎてて夢とも思ったけど夢でもいいや
ミクネ「ていうか… いっしょの布団で寝るの?」
ミケケ「え?いやだ?」
ミクネ「いやいいんだけど…」
眠った
その日は気分が高揚してたのか不思議な冒険の夢を見た