前へ目次 次へ 10/23 引越し先はユーレイ屋敷10 だから私はユーレイ君に 「うん。おやすみ」 と言った。その時だった。いつの間にかユーレイ君が消えていたのだ。そこまでしか記憶がない。私は寝てしまっていた。しばらくして、起き上がるとユーレイ君が私の前に立っていた。立っていた、というよりは浮いてた。地面すれすれのところで。それを見ていると、ユーレイ君が 「ゆかちゃん。いとしのゆかちゃん。まってたよおーー。ずっとおーー。わあーん」 と、わざとらしく私に泣きついてきた。