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第79話:十夜族の成り立ちと未来

十三夜(つきみ)は姉の十六夜(いざよい)から十夜族の成り立ちと、未来をどうすべきかを聞かされていた。


十三夜(つきみ)には難解な話であったが、要するにフィボナッチ数列年に発生する時空連環を停止させ、異端である疑似思念波を駆使する昆虫族を抹殺することである。


そうしないと、いずれこのアスカは昆虫族に支配されてしまい我々だけでなく人族も滅んでしまうという伝承である。


果たして未来がそうなるのかどうかは十三夜(つきみ)には皆目わからなかった。


ただ、現状は上手くいっていないのは確かであった。


目の前にいる敵であるはずの昆虫族の元支配者の子孫のレアフルと曲がりなりにも意思疎通し共闘している。


そして、第二十一代令位守護者、早神令時が停止させたはずの時空連環が再始動していると思われることである。


現に、早神令時が再度この時代に再来したことから完全に停止できてないことが分かる。


このアスカの未来は昆虫族の支配になってしまう方向に後戻りはあっても着実に前進してしまっている。




十六夜(いざよい)は長兄の十七夜(かなき)から十夜族の成り立ちを聞いている。


十七夜(かなき)は以前、昆虫族の元支配者の黄金のスカラベに洗脳され令時と対立して敗れ、


灰になってしまったが『不死鳥のフェニックス』の名の如く再生し元の聡明な兄に戻った。


果たして、本当に黄金のスカラベに洗脳されていたのであろうか、本当は隠された何かの別の使命が


あったのではなかろうかと、時々十六夜(いざよい)は、十夜族始祖である千夜一夜(アルフ・ライラ)からつらなる系譜を思い浮かべながら思うことがあった。



十夜族の始祖は千夜一夜(アルフ・ライラ)で、一夜の単位が百年である。このことから千夜一夜の出現はおよそ10万年前になる。


それ以前は、混沌の時代であり十夜族の伝承によると、その出自はこの地アスカ(地球)ではなく、月でありその母星である赤い惑星、アレス(火星)である。


アレスでの進化速度はアスカとはくらべものにならないほど早く、原始十夜族はすでに数十億年前に現れている。


その原始十夜族がこのアスカ(地球)に飛来したのは、次のとおりであった。


太古アレス(火星)アスカ(地球)と同じ青い惑星であったが、数十億年前に巨大隕石がアレス(火星)に衝突し大気と水を吹き飛ばし、


一部剥ぎ取られた大地は三つに分離しアレス(火星)を周回する月となった。


灼熱の大地に住めなくなった十夜族はその火星に最も大きい月に避難した。


数億年後、アレス(火星)の最も大きい月は、火星の重力圏を離れて地球の周回軌道に入ることになる。


自然にそうなったのではなく、十夜族がそうしたのである、原始思念波を動力源にして軌道を変えたのである。


それより、アレス(火星)の最も大きい月は地球のルナ|《月》へとその地位を獲得した。


フィボナッチ数列年に発生する時空連環の起点は、この物語では巨大隕石がアレス(火星)に衝突した時がゼロ起点である。


果たして時空連環は何周もしているのである。周回する度に知恵を得た生命体はさらに進化していくことになる。


地球のルナ|《月》に生存していた千夜一夜(アルフ・ライラ)が地球へ降り立ったのが、今から10万年前なのである。


そして、アスカ(地球)の地のホモ・サピエンスに知恵と思念波の概念を伝えたのである。


思念波を明示的にホモ・サピエンスに伝えた時に、意図せず昆虫にも思念波が伝わった。


最初に獲得したのは、高度に発達した群体生活をしていた蜂にである。


これにより、アスカ(地球)の地にはホモ・サピエンスが駆使する原始思念波と昆虫族が駆使する疑似思念波にわかれて存在することになった。


時を経て、単独行動をする昆虫にも疑似思念波が伝わり、知恵を得る種が現れることになった。


初期段階において、その昆虫の種はホモ・サピエンスの知恵の獲得よりもより早く進化していった。



「果たして、疑似思念波を駆逐できるのであろうか? アスカ(地球)の地の昆虫族を抹殺してよいのだろうか?」十六夜(いざよい)はレアフルの行動を見ながら思った。


「もっと良い方法があるのではないだろうか?」十六夜(いざよい)は太古からの言い伝えと迷いを令時に問うた。


「そうだな、昆虫族の抹殺よりも、共存が一番だ。できるかどうかわからないが。思念波と異質な思念波である疑似思念波を統一することができないだろうか?」俺は十六夜(いざよい)に問うた。蜂妖精女王の十三夜(つきみ)が鍵になるかもしれない。





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