表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/100

第46話:未来への贈り物-翡翠ナノ粒子アンプル (その2)

 九条慎太郎博士が小型ハンディー強磁場発生器を完成させて持参してきた。


 とはいっても彼自身が設計したものではない、彼は生物学者であって電子・電気には詳しくない。


 彼の研究所の他メンバーの作である。


 手の平にのる強磁場発生器だ。今まで世間にはこんなものは存在しない、というか用途がないのである。


 ここまでコンパクトにする必要は全くないのであるが、隠して設置するにはもってこいだ。


 使い方は簡単である、強磁場を充てたいところをなぞるだけである。


 しかも、消費電力も少ない。


 九条慎太郎はかつて小型のガイドマーカーを作製し京都中の交差点に埋め込んでいる、


 表向きは、自動車の自動誘導マーカではあるが実体は、原始思念波の受信装置である。


 今回、作成した小型ハンディー強磁場発生器も原始思念波の受信装置をつくったメンバーであろうことは察しがつく。


 また、小型ハンディー強磁場発生器も何か別の機能を埋め込んであるはずだ、九条博士から聞き出す必要があるな。


 翡翠ナノ粒子アンプルは、九条慎太郎の孫の九条美香が作成した。3か所に6本づつ用意し、18本も作成していたのであった。


 透明のクリスタルガラスアンプルに、天青色の液体が入っていた。LED光に透かすと、金色のスポットが光っては消えた。翡翠ナノ粒子が光を屈折させているのだ。


「あ、美香さん。綺麗ですね」クリスタルガラスアンプル越しに美香が見えた。


「あら、そうでしょうか?」美香が微笑んでいた。何か勘違いしているようだ。


「早神先生、この金属容器に全部セットして頂けますでしょうか」


「なぜ、1か所に6本もあるのです?」


 俺は予備も含めて2本もあれば十分ではないかと思いながら、美香を見つめた。


「いやですわ、そんなに見つめられたら」


 ああ、やっぱり何か勘違いしている。まあ、多いほどいいかと思いながら、


 一本、一本、チャンバーに入れる。まるで6連層リボルバーにセットしているような感覚だ。


 6本のクリスタルガラスアンプルは吸い込まれるように入っていった。


 相当な精密度で作ってあるが、そんな必要があるのだろうか?


 まさかな、そんなことはないよな……


 六連層のホルダーにクリスタルガラスアンプルを全部セットして、カバーを閉じ密封した。


 シーリングに比叡山の最強護符(角大師)を貼った。この護符の効果は未来世では守護の威力を発揮してくれる。



 小型ハンディー強磁場発生器、六連層のホルダー容器にセットされた翡翠ナノ粒子入りのクリスタルガラスアンプルを3か所にセットすることになった。


 リージョン1、京都烏丸御池の交差点にはすでに九条慎太郎が以前に小型のガイドマーカーを設置している。


 その場所の地下1mに設置した。


 リージョン2は、磁気測定の名目で水度集落跡地の地下の空洞に設置。


 リージョン3、山城の地下七階のコンクリートサーバ室は本来は一般に公開されていない特殊な場所である。


 正式なルートはなく、勝手に設置するということにあした。


 ここには、当社のプロジェクトで唐條葵が入室許可のIDカードをもっており入室は可能であるが、持ち込み機器は厳しく制限されている。


 事前、チェックが必要なのである。


 小型ハンディー強磁場発生器は、小型モバイルバッテリーに偽装して、ノートPCと共に持ち込むことに成功した。


 ただ、六連層のホルダー容器は偽装できず、クリスタルガラスアンプルそのものを、葵のお気に入りのポーチに入れて持ち込んだ。お気に入りのポーチはいつも持ち込んでいるので怪しまれなかった。


 設置場所は、葵自身が未来世とでらえられた場所の背後の空間にセットした。


 これらの機器とアンプルは一万年後まで持ちこたえられるだろうか……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー

jiku-2.png
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ