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第36話:成都脱出 その1

 隠しボックス内に入っている二つの虫かごは、底部に仕掛けたペルチェ素子によって、虫かごの底はマイナス5℃になっていた。


 その中に入っているボス黒紫の飛蝗と特殊変態した飛蝗は低温化で仮死化状態にあった。


 隠しボックスを空けても、疑似思念波は放出されずどこの機関も捕捉されていない。


 手持ちの集積疑似思念波カウンターすら定常状態値で微動だにしなかった。


 成都空港の検閲で、バッタの標本サンプルとして持ち出すことに成功した。


 隠しボックスは、専用の輸送庫への荷札が張り付けられた。


「郭君、いろいろ世話になったな」


「いえ、早神先生。思念波と風水の龍脈の関連性のヒントも得られましたし。


 上海に戻ったら早速、AI幻覺(ファルゥー)で解析させますよ」


「そうか、それは楽しみだな。風水の龍脈の神髄は中国の秘匿知識だからな。


 日本に戻ったら、AR会議をよろしくって社長に伝えておいてくれ。上海に寄れず申しわけない」


「しょうがないですよ、一刻も早くここから立ち去った方が良いので。ほら中国の政府機関が今度は見張ってますよ」


 機内に乗り込んだ我々は皆安堵して、眠りについた。4時間で関空に到着する。ここまで問題無しだ

気流の関係で飛行機は上下、左右に揺れているが、揺れは大きくゆっくりで眠りを誘うには十分だった。


 俺は夢を見ていた、牛ドラゴンの十五夜(かぐや)の背に俺と十六夜(いざよい)が乗り、あの未来世での草原を駆け抜けているところだ。


 牛ドラゴンとはいえ、馬よりも格段に速く、疾風のように駆け抜けていく。何かから逃れようとしているが、それは言葉では表現できないような、


 秩序だった形でもあり、幾何学模様であったり、ただの黒い影でもあり得たいの知れないものだった。


 ただ分かるのは今持っている、反時空の神宝を奪おうとしていることだ……


 なぜ、時空の神宝ではなくて反時空の神宝を狙っているのか……


 黒い影に飲み込まれた……


--


 そこで、目が覚めた。いつも見る夢だ。周りがざわついているのに気が付いた。2時間半が経っている。


 前面の液晶パネルに飛行経路が表示されている。おかしい、このフライトコースだと北京に向かって


いることになる。


「レイジ、起きたか。ホラ、この空飛ぶ乗り物と一緒に三角形の空飛ぶ乗り物が並走シテルよ」


 十三夜(つきみ)に言われて、窓の外を見た。


 中国のステルス戦闘機の殲-20改だ!、左右にそれぞれ至近距離に並走飛行している。


 これに皆、ざわついていたのである。そかも飛行コースが日本に向かっていない。


 明らかに、疑似思念波を察知されたと思われる。


 離陸していまえば、漏れたとしても日本に向かわざる得ないと思っていたが、甘かったようである。


--


 輸送倉庫内の隠しボックスのボックスのロックは外れていた、乱気流で急激な降下で浮き上がり


 何かとぶつかって外れてしまったようである。ペルチェ素子を駆動していた小型バッテリーは、既に空となっていた。


--


 機内アナウンスが流れた。機体に異常が発生したため、機は北京に向かうこと。


 飛行及び着陸には問題ないので、安心するようにと。


 ステルス戦闘機のことには言及がなかった。


「北京か……」九条慎太郎がつぶやいた。


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