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第18話:AI幻覺とAI幻影 その1

 上海天鵝賓館は魯迅公園、上海虹口足球場の近くにあり、郭の会社を通して宿泊予約すると格安料金でビジネス宿泊にはもってこいであった。当然、ネット環境も充実している。


 今回、スマートフォンは郭に用意してもらった。アプリも全部中国内製ものである。


 VPN接続すればグーグルのアプリは使えるが、位置情報系のアプリがだめなのである。


 世界測地系の座標が中国では違う測地系で位置が微妙に違うのである。今回は例の特殊サバクトビバッタの位置をAI幻影(ファントム)で解析し、マップにオーバーライドするには、高德地図を使う必要があった。


 故に郭に全員分のSIMも併せてスマートフォンを用意してもらったのである。中国純正のハード&ソフトである。


 当然、このままでは情報は全て中央に漏れているので、そこは小細工してある。


「皆、何事もなかったか?」


「マスター、どういう意味です。特に何てことないですが。あいかわらず隠しカメラはありましたけどね」


 皆、何事もないようだ。迎えに来ていた郭は顔をしかめているのが分かる。


 まあ、いつものことなので大丈夫だと思うが。


 初めて、泊まった時の体験はこうであった。



--

深夜2時頃、寝ている時に部屋全体がバチッという音がして青色にフラッシュ!


この時は睡眠中だったが、瞼を通して全体が青色に見えた。夢でも見ていたのか?


その後、複数回発生し、その都度、青色にフラッシュ! はじめてのオフショアでの現地レビューで疲れて変な夢でも見てるのか?


単に漏電でスパークしているだけなのか? それはそれで問題だけどと思いながらもベットの中で眠っていた。


朝起きて昨晩の不思議な現象はなんだったんだろうかと思いながら、朝のTVニュースを見ている時に、同様にバチという音がした。


この時、鏡越しに映っているランプの位置にブルーのスポット光源が一瞬見えた。


夢ではなかったのである。これで完全に目がさめた。


また、バチッという音がして、鏡越しに映ったランプの右横の絵画の中心に、ブルーのスポット光源がフラッシュ! こんどこそ間違いない。


壁に掛かった絵画を詳細に見たがなんともなく、裏側を探って見ても何も光るものがなく謎だった。


京都の事務所で時々体験する異界の怪異現象とは何か違うのである。光源が物理的現象に思えるのである。


本気で、放射能漏れのチェレンコフ放射の青い光が見えたのではと焦ってしまった。

--


 どうもこのホテルの中階で発生しているようなのであるが、俺以外に経験者がいないのである。


 郭にもそれなりに裏で調べて貰っている。あまり深入りしないようには言ってあるが。


「早神先生、どうでした宿泊は?」


「ああ、いつもどおりで慣れっこだよ。今回はAI幻影《ファントム》に光源のデータ送らさせて貰ったよ」


「採れたのですね。AI幻覺(ファルゥー)にも共有しておいて下さい。きっと役にたちます」


「そうさせてもらうよ。休暇中に悪いな」


「さて、皆で郭の事務所に行きますか」



 ドアを開けると見慣れた社員一同、幹部社員、社長も集まっていた。


 一斉に皆の視線が俺に集中し、緊張した雰囲気から一瞬に安堵した空気に変わった。


 皆のこのような眼は過去数回みたことがある。勇者を見る眼である。


 相当の厄介ごとの最中に来たようである。


 彼らの後ろにはシャットダウンされたAI幻覺(ファルゥー)の黒い塊があった。


 そのころ双子の日本のAI幻影(ファントム)にも異常が発生していた。


挿絵(By みてみん)


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