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Darkness Future  作者: 薊乃 なつめ
第3章
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戦乙女と道化師.1

現在、この世界で抱えている一つの課題がある。

『魔物』と呼ばれる生命体の増殖、人的被害、兵器としての売買だ。


古来より、『生霊』『死霊』などの霊魂が、想いの強さから狂人になる事があった。

子宮を介さず生まれる、妖怪にも亡霊にも似た存在――『魔物』。

彼等は人々の視界から消えて、『遮蔽』をする生き物であった。

何の危害も加えないのならば、それはただの空想上の生き物でしかなかったのかもしれない。


一般の人間は遮蔽を見破れない為に、一方的に魔物が危害を加えることがあり、死傷者を出しているために長年問題視されていた。


彼等の姿が普通の人間に視える事は殆ど無いとはいえ、精神に強く反映する為に精神力が弱まると気配を察知出来る。

胸騒ぎを感じたら、切りつけられるものの、姿形は視えないことが多い。

それらは、人に怪我させる者、稀に……人を喰らう者も現れた。


人的被害をもたらす、悪しき存在。

『魔物』を掃討する為に、組織された団体。


――『世界の騎士』。


紀元前より存在していながら、長い間、非政府団体に属していた彼等が、二千年前、機密裏に各国の国家支援を得るようになってから、表向きになる事はないながらも、組織は大きくなっていった。

彼等の役割は、それぞれ決まっていた。


負の精神の量産を阻止する『光帝軍(こうていぐん)』。

魔物の討伐と捕獲をする『闇帝軍(あんていぐん)』。

機密漏洩を防ぐ為に、闇帝軍が機密裏に組織した『闇帝暗殺軍(パンドラ)』。

そして、それらを統括しているのが『大帝軍(たいていぐん)』。


魔物と直接対峙する『闇帝軍』に属している『闇帝使(あんていし)』は、魔物を察知するためのサイキックフォースが、何より必要とされていた。

魔物を視る事が出来、倒すだけの戦闘力を持ち、尚且つ、負の精神力を魔物につけ込まれないだけの緊張感や集中力を持てるという『最低限の資格』がなければ、命を落としかねない。

世界の広さに比べれば、極少数しか存在しない者達によって、かろうじて、地球は平穏を保っている。


運命を掻き乱されてしまった少女、ヘレナ。

父親と同じ道を歩み、彼女もまた『闇帝使』 として戦っている――。

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