表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/146

91話 汚名返上した者達。

 脱獄成功。


 長かった。


 異世界で牢屋暮らし。


 しかも、ミネゴルド王が失脚したと聞く。


 なんて事だ。


 これから一生牢屋暮らしなのか?


 絶望した。





 竜王の娘を襲撃してさらって来いと命令を受けたが、失敗した。


 途中までは上手くいっていたのに、どれもこれも一条のせいだ。


 無能と思っていたのに、あんな能力を持っていたとは。




 突如訪れた吉報。


 捕まっていたが、人道的な扱い。


 いや、ずっと牢屋の中で勉強。


 高校受験よりも間違い無く勉強させられた。


 いつもの様に勉強していると、外が騒がしい。


 なんだと思っていると、足元の影から人が現れた。


【影の勇者】飯島。


「おい、楢崎。早く帰るぞ」




 俺と同じく勇者としてこの世界に来た同級生だ。


 外では第一王子のアームジャック王子が竜族と交戦中との事。


 ミネゴルド王が帰って来てたのか。


 牢屋の中では全然情報を貰えなかったからな。



 俺は飯島の手をとり、脱獄した。






 相楽に逃げられ、二回連続での失敗。


 もう命がないと覚悟した。


 しかし、最後のチャンスが与えられる。


「竜族に捕らわれている、【結界の勇者】を助け出して来い」



 これが俺に与えられた最後のチャンス。


 必ず成功させる。



 俺はアームジャック王子の部隊に。


 アームジャック王子の部隊が攻撃を仕掛けている間に、俺は飯島の元に。


 影の中を移動。


 影の中の世界は色が無く、薄暗いモノクロの世界のようだ。


 この世界はおれに触れた者なら一緒に入れる。


 ただ俺から手が離れると、不純物として外に弾かれる様になってる。


 なので俺以外では、一人か二人が限界だ。


 めぼしい所を探していると、見つけた。


 楢崎だ。


 俺が目の前には表れると、かなり驚いた様子。


 しかし、素直に従う。


 脱獄成功だ。


 これで俺の命も繋がった。


 どれもこれも、一条と相楽のせいだ。


 必ず復讐してやる。



 王城に戻ると、ミネゴルド王から竜王アースとの戦闘に参加を命令される。


 無能扱いから解放されたようだ。


 えっ?


 俺は戦闘に参加をしない?楢崎だけ?


 俺はもう一度竜の谷に戻り、アームジャック王子と合流して、竜王の娘のシャルティアをさらって来い?

 人質?


 わかりました。


 次こそは成功させます。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ