表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/146

90話 嫌な報告。

 私はフブキ。

 竜族の王、アースの妻です。



 人間の王ミネゴルドが勇者を召喚をしてから、忙しくなりました。


 ずっと恵まれなかった子供。

 遂に恵まれました。それからまだ五年。


 もっとゆっくりと、シャルティアと毎日を過ごしていたかったのですが、なんとも間が悪い。


 機会があれば、私も一発ぐらいはぶん殴ってやろうと思います。


 シャルティアが師匠と慕う人間、相楽。


 私には何故師匠と慕うのかわかりませんが、シャルティアが楽しそうなので

 相楽には感謝です。


 あと不思議な人間、一条。


 どれだけ自分が有益な人間か、本人はわかっていないのかもしれません。


 まあ、それは周りのせいですね。




 シャルティアが誘拐されそうになったと聞いた時は、心臓が止まるかと思いました。


 一条が助けてくれた。


 しかし相楽が身代わりに捕まってしまったみたいです。


 現在都合が悪い事に、魔王国でも問題が起こっています。


 私が魔王国に向かってすぐの事のようです。


 アース、竜族の誇りにかけて、必ず相楽を助けて下さい。





 魔王国から急いで帰ると、シャルティアが帰って来ました。

 相楽も無事みたいです。


 シャルティアも怪我が無さそうで一安心です。


 アースはまだ戦闘中みたいです。


 しかし心配はしていません。


 強いですもん。


 ちょっと惚気てしまいましたね。


 しかし、その惚気も竜の谷から来た竜兵からの報告でぶっ飛びました。



「現在、竜の谷ではミネゴルド王国の第一王子アームジャック率いる軍に攻め込まれています。フブキ様、ご指示を」


 竜の谷が攻め込まれている?


 王都で夫のアースと交戦中のはず。


 そんな戦力が何処に?


「それで、被害は?」


「現在、被害はほとんどございません。

 竜兵達が応戦し、優勢です。

 しかし、以前ユニケルでシャルティア様を襲撃した勇者楢崎が脱獄しました」


 勇者の脱獄、嫌な予感が。


「それで、その勇者の行方は?」


「申し訳ございません。まだ行方は掴めておりません」


「わかりました。すぐに戻り私が指揮します」


「はっ!」


 アームジャック王子を捕獲し、情報を聞き出さなくては。


「シャルティア、すぐに竜の谷に帰ります」


「おかーさま。シャルは

『いまは、貴女に選択権はありません!』


「……あい」


「グランマリア。貴女を魔王国に送り届けます」


「わかりました」


「スピカはここコンビニで匿って貰いなさい」


「はい。宜しくお願いします」


 急いで竜の谷に戻ります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ