77話 【肥大】の勇者
私はトトーア。
少し前まで路地裏に住んでいた、13歳です。
そんな私に女神様が舞い降りました。
向井環那様。
環那様は女神ではなく、勇者と言いますが私にとっては女神様です。
仕事と住むところを与えてくれました。
しかも、奴隷の様に扱うのではなく、従業員として。
待遇は信じられないぐらい良いです。
毎日三食食べれて、七日に一日休みがあります。
ご飯も豪華です。
恐らく世界で一番の幸せ者になってしまったとすら、錯覚してしまいます。
そんな環那様が、王都に不在でもサボらずにしっかり働きます。
心から恩返しがしたいのです。
そんな良い日が、続いていたのに悲劇が私をおそいます。
「止めて下さい!私には夫と子供が居るのです」
働いている店の裏口の前で、男の人が女性を襲っています。
誰か呼ばなきゃ。
足が震えて動きません。
「おらおら、気持ちいいだろ?」
「いやぁー!お願いします。もう止めて下さい」
「良い声で鳴くじゃないか?もう少し大きくしてやるよ。
俺の【肥大】の祝福でよ」
「ぎゃあああ!!!」
「ははは、漏らすほど気持ちいいのか?なら、もっとだな」
「ガァァァ」
「気絶しやがった。つまらねぇ」
「おい!貴様何している?」
良かった。
憲兵さんが来ました。
「あ!?うるせーな!」
グチャ!
急に男の人の右手が大きくなりました。
そのまま憲兵さんを……
「おっ!?お嬢ちゃんも興奮してお漏らししちゃったのか?」
男がこっちに来ます。
私は恐怖でお漏らしをしてしまっていた様です。
「…やだ」
声が恐怖で出ません。
「お嬢ちゃん。体験したことあるか?」
もしかしたら見逃して貰えるかと精一杯、首をふります。
「おお、処女か。たまにはいいな」
どうやら見逃して貰えない様です。
犯されるのを覚悟すると、
「お兄さん。そんな子供じゃなくて。私と良いことしない?」
大人の女の人の声がします。
店の隣の裏口から聞こえます。
男の人は喜んで入って行きました。
助かったの?
でも、さっきの声って。もしかして。
「トトーアちゃん。大丈夫」
やっぱり環那様は女神様でした。
「ここは?何処だ?」
扉を入ったと思ったら、広い空間だ。
「おーい!女!何処に要るんだ!」
叫ぶと同時に寒気が。
「あ~ら、やだ!とっても好みの男が来たわ」
二メートルぐらいありそうな、白い毛並みのゴリラ。
ゴリラが喋ってる?
それにしても、どうしても目が行く。
そそりたつ『アレ』に。
「も~う、そんなに見ないで」
キモい。
キモすぎる。
あ!
そうだ!
思い出した。
こいつは『カマバッカエイプ』
教官役の奴が「出会ったら死んでも逃げろ」って言ってた奴じゃねえか。
「お兄さん、良い体ね。食べちゃいたい。ううん、食べちゃう」
悪寒が走る。
ヤバい。ヤバい。
ぶっ殺すしかない。
それからは死闘だった。
俺は勇者だぞ?
それでも互角って。
しかし勝った。
俺の後ろの貞操は守ったぞー!!!
「ね~え、次は私と遊ばない?」
見上げると、天井に張り付く30匹ぐらいの『カマバッカエイプ』
殆どがさっきの奴より、デカい。
終わった…
終わってたまるか!
「ちょっと待ってよ~。ま~だ私の番」
???
さっき倒した筈の奴が。
「駄目~。もう待てない」
「しょうがないわね~。じゃ~あ、私が穴使うから貴女は口ね」
やめてくれ!やめてくれ!
やめてくれ!やめてから!
あああああ!!!
「あ~れ?気絶しちゃったの~?」
「もう、しょうがないわね~。誰か回復魔法かけてあげて~」
「壊れても治して」
「「「「「「「はぁ~い」」」」」」」」




