74話 作戦決行。
スマホが鳴っている。
勿論出ないが……
「ぬしのスマホが鳴ってるのじゃ」
「いちじょー003、きんきゅうーしれいだったらどーするの!」
いや、あの二人だよ。
「はやく出るのじゃ」
「はやく、はやく」
まあ、出るか。
「もしもし」
「あ、一条君?私だけど、同じクラスだった里見」
ああ、確かそんな名前だったな。
「それ、相楽さんのスマホだよね?相楽さんは?」
「相楽?ああ、なんか王様に楯突いて牢屋に入れられたよ。
私達が何とかフォローして処刑だけは避けれたよ」
「……そうなんだ」
絶対に嘘だよな。
相楽さん大丈夫かな?生きてるよな?
「それで救出しようと思ってあげてるんだけど、一条君会えない?」
「良いよ。何処に行けば良い?」
「王都のマイケル商会の本店に来て。
それにしても凄いね。一条君、無能じゃなかったんだね。
なんていう祝福なの?」
「まあ、会ってから教えるよ」
「楽しみにしてるね」
「じゃあ」
さて、どうしよう?
「ねえ、一条なんて?」
「来るって、やったね。
今の内に欲しい物リストアップしとこっと」
「へえ~、良かったじゃん。で、いつ来るって?」
「え~と、いつだろう。まあ、近い内じゃない」
「あんたって結構抜けてるよね」
二人で盛り上がってる。
やべぇ、俺も忘れてた。
俺も抜けてるのか……
「一条。どうするのじゃ?」
「いちじょー。どうするの?」
「もう、この建物ごと燃やし尽くすかのぅ?」
油断しまくっている、今なら勝てるんじゃね?
でも、どんな祝福を持ってるのだろうか?
マイケルさんの奥さんが生きてる今やるべきだな。
「グランマリア様…いや、『マリー001』『シャル002』
これより作戦を決行する」
「おお…おー!」
「おーなのじゃ!」
俺は二人に作戦を伝える。
今思い付いた作戦だが、上手く行くはずだ。
上手くいかなかったら、そっこーで逃げよう。
グランマリア様と、シャルティア様に何かあったら、竜王と魔王を敵にまわす事になる。
いや、リスク高くね?




