4話 拳銃二丁。
「今、マイケルさんが出て来ても助けられないね」
二人で笑いあう。
「まぁ、姫が出てきても助けないけどね」
「どうして?」
「だって姫って言ったら、あのガマガエルみたいな王様の娘って事だろ?
助けたくないよ」
「ああ、確かにそうだね」
そんなのは全くもってお断りだ。
「オタクの能力ってなんだろうね?」
「う~ん、好きな事に情熱を注ぐ事ですか?」
「確かに、無限のパワーを発揮出来るよね」
そこで俺は気がついた。
…もしかして好きな事を話していると疲れない?
「ねえ、もしかして『オタク』の能力って好きな事していたら疲れないとか力が湧くとかじゃないかな?」
「ははは、そんな事無いよ…いえ、あるかもです。そう言えば随分と歩いたのに疲れてない」
気づいてなかったのね。
「まだまだ検証の余地はありそうだね」
「そうですね」
意外と使えるかも『オタク』
それよりも二人揃って戦闘能力0なのが問題だ。
マイケルさんを助けるどころか、
魔物が出てきたら逃げるの一択だからな。
「ショッピング」
俺にはこれしか無いからな。
取り敢えずは、何か武器になりそうな物は無いかな。
三万円以内で買える武器になりそうな物。
えーと、ジャンル『武器』
ファンタジーありがとう。
えーと、やっぱり包丁とかノコギリかな?
「えっ!」
そこに表示されている物を見て、思わず声が出る。
「どうしたんですか?」
「拳銃が買える。しかも三万円以下で」
「拳銃ですか?そう言えば聞いた事があります。
アメリカでは格安で銃が買えるとか、しかも弾も一発百円以下だとか」
そうなんだ。
でも女の子が良くそんな事知っているね。
もしかして、そっち方面のオタクでもあるの?
「購入するのですか?」
「買おうと思う」
「でも使った事ないですよね」
「実は、韓国に旅行に行った時に撃ったことがある」
「私もハワイで撃ったことあります」
そっ、そうなんだ。
「なので、私にも一丁下さい」
そう言いながら金貨三枚を渡してくる。
意外と逞しいのね。
俺はタブレットで、
拳銃二丁と弾を50発ずつ購入する。
既に資金が苦しい。
よし、マイケルさん、いつでも登場して頂いても結構ですよ。
そしてお礼を下さいな。