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44話 世界を支配したがってますか?

「「どうしてこうなった?」」


 竜王様と一緒に頭を抱える。


「いらっしゃいませー」

「いらっしゃいなのじゃ」


 幼女二人が微笑ましく接客をしている。

 接客している相手は国境を守る警備兵の隊長らしい。


「そういえば、竜王様。

 一応ここ、人間の国ですけど勝手に入国して良いのですか?」


「大丈夫だ。スピカから許可を得ておる」


「そうですか」


「警備兵どもも、実質魔物の侵入を防いでおる」



 知らなかった。

 領主として勉強になった。


「魔物と魔族ってどう違うのですか?」


 ギロリと睨まれる。

 怖えー!

 知らんもんはしょうがないじゃないか。


「お前ら人間に説明するのは難しいな。

 他の人間どもは、知性があるかないかでわけているみたいだな」


「へぇー、合っているのですか?」


「間違ってはいないが……

 そうだな。お前らでいうところの貴族が魔族になるか…

 魔神からの加護を受けた者達の血筋が魔族だな」


 魔神……いるのか?


「ちなみに、知性がある動物型の者を魔獣と呼ぶ。

 あと、魔族では無いが魔物も知性があるぞ。

 まあ、魔族とは天と地程の差があるがな」


 良く解った様な、わからないような。


「その頂点が魔王。

 そこにいるグランマリアの父親だ」



 良い笑顔で接客している。

 カップ麺と缶詰めを購入してくれた様だ。

 カップ麺良く売れるな。

 いやいや、そうじゃない。

 グランマリア様だ。


 こんな所にいて良いのか?

 いや、絶対良くないよな。


「こんな所に居ていいのですか?」


「良いわけないだろ。魔王になんて言えば良いのだ?

【娘のグランマリアは人間の国で売り子をしています】って言ったらどういう反応すると思う?」


「怒ります?」


「知らん。こんな事長く生きているが初めてだ」


 そうですよね。


「魔王様ってどんな人ですか?

 ……もしかして世界を支配したがる方ですか?」


 かなりの希望を込めて聞いてみる。



「どんな人か……確かに世界は支配したがるな」


 聞きたくない一言が帰って来ました。


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