28話 【農業】の勇者
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俺と相楽さんを除いた、残された三人の勇者。
その内の一人、岩清水 飛鳥。
「アスカは【農業】の勇者よ」
なんてピッタリな人材だ。
「でも、何で城に残っているのですか?」
「ミネゴルド王に、無能扱いされたそうよ。
ミネゴルド王は魔族を滅ぼす為に
戦闘系の勇者が欲しかったみたいだから」
確かに、【農業】は向いてないな。
岩清水さん、向こうの世界では、喋った事無いな。
大人しい印象があったけど、どうなんだろう?
相楽さんは、付き合いあったのかな?
フブキ様に連れられて、岩清水さんの待つ部屋に向かう。
部屋には岩清水さんが一人で待っていた。
他の勇者は別の部屋にいるようだ。
「アスカ、連れて来たよ」
「はい。フブキ様」
岩清水さんは、俺の方を見ない。
敵視しているのかな?
違った。
俺達が追放されたときに、見捨てたのを気にしていたそうだ。
まあ、仕方ない。
そう思っていると、フブキ様が、
「仕方ないわよ。
そういう魔道具が使われていたんだから」
「そうなんですか?」
「間違いなくそうよ、
精神操作系の魔道具ね」
「勇者でも、かかるのですか?」
「右も左もわからない様な状態で、
使用されたら、誰でもかかるわね。
って言っても、操ったりするレベルでは無いわね。
せいぜい、思考を鈍くするぐらいね」
そういえば、俺もほとんど何も考えず、
言われた通りに追放されたな。
そういう事だったのか。
「そういうことなら仕方ないよ。
気にしないで、岩清水さん」
「ありがとうございます」
まだまだ、気にしている様子だ。
それに、
「他の勇者達は、あれからどうしていたの?」
「魔族を倒すための特訓です」
「【農業】の祝福じゃ大変だったんじゃない?」
「はい。すぐに無能って言われました。
でも、追放されるのが怖くて一生懸命しましたが、
こうやって、見捨てられました」
残された三人は見捨てられた様だ。
「岩清水さん、よかったら手伝ってくれない?」
「はい。フブキ様にも、
一条君の手伝いをするようにと言われてますので」
無理矢理な感じが否めないが、
俺も対して変わらないので、頑張って貰おう。
取りあえず、これ農業の目安は着いた。
あとは、何すれば良いんだ?




