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27話 お金を回そう

 スピカ女王達が色々動いている裏で、


 俺は経済をなんとかすることに、


 経済も政治だろって突っ込みたいが……まぁ良い。


 そもそもどうして、俺が何の思い入れもない国を助けなきゃいけないんだ?


 むしろ、憎しみの方が強いと思う。


 竜王の恐怖の方が強いからやるけど。





「で、そんな感じです」


「なるほど、大変だったな」


 強面のマイケルさんだが、今となっては頼りになる。


 未だに相楽さんは苦手そうだが。


 取りあえず、経済なんてもんはわからないからプロに聞こうと、

 商人のマイケルさんを呼び出した。


「なるほど、坊主も、勇者だったのか、だから色々珍しい物持ってたのだな」


「ええ。ぶっちゃけると、この祝福をフル活用して、王都を建て直して、

 とっとと元の世界に戻れる方法を探したいと思っているのですよ」


「その能力があれば、この世界だと世界一の商人になれるけどな」


 苦笑するマイケルさん。


 確かに金持ちにはなりたいけど、この世界に一生居ようとは思わない。


 出来るなら、元の世界に帰りたい。


「勇者ってこれまでにも召喚された事ってあるのですか?」


「その辺は極秘でしょうから、竜王様とかにきくべきだな」



 機会があれば聞こう。


「取りあえず、国の金庫が空なのをなんとかしないとですね。

 増税は出来ないし。」


「まあ、稼ぐしかないだろうな。

 幸い、ここは王都だ。

 金を持っている奴は持っているだろうからな。

 なんとか、それを使わせて、金を回さないとだな」



「俺が魅力的な商品を市場に出すって事ですね」


「まあ、そういう事だな」


「こういう物はどうですか?」



 俺は売れそうな物を、マイケルさんに観て貰った。


 反応は良かった。


 どれも売れそうだ。


 あとは、あの敏腕のマイケルさんの奥さんに任せよう。



 食料問題だが、王都なので自給自足ではない。

 なので、自給率が低い。


 入って来る分が減った以上、

 自分たちで作らないといけない。


 孤児達を雇えば、人手はなんとかなるが、場所がな。



 思っていたより、簡単に解決した。


「隣の森の一角を潰して、農業すればいいんじゃないかしら?」



 フブキ様の一言だ。


 確かに隣の森は、魔物も居ないし安全だ。


 ネットショッピングで食物の種も買えるし、知識も本を買えば、だが、実際にやったこと無いしな。



「王都に出稼ぎに来ている、地方の人間を雇えば良いのよ」


 なるほど、確かに居そうだ。

 流石に普段から上に立っている人は、人を使うのが上手い。


「それにあの勇者も、役にたつわよ」



 あの勇者?





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