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26話 かなり深刻

 建て直せって言われても、そもそも何をどうしたらいいんだ?


 政治の事なんて、全くわからないぞ。


 あっ、政治の事は関わらなくて良い?


 政治以外の所?


 取りあえず、知る所から始めてみた。


 そういう事で、街中をぶらぶらと、何が必要か城下町をさんさく


 ん?街中であっているのか?


 城下町?


 よく知らん。



 雰囲気は中世ヨーロッパだな。


 まあ、中世ヨーロッパとかも、よく知らないがゲームとかで出て来そうな感じだ。



 王都だというのに活気がまるで無い。


 まあ、王が失踪となればそうなるわな。


 まだ暴動が起きていないだけマシだ。


 それも竜族がここから居なくなれば起こるかも知れない。


 情報を得るには、酒場か、冒険者ギルドと相場は決まっているが、冒険者ギルドが見当たらない。


 聞いて見ると王都には無いそうだ。


 基本王国騎士団が請け負っていたみたいだ。



 冒険者ギルドを作ると、力のあるものが自分の思い通りにならないのが、いや、だったのだろうな。そういう王だった。

 反逆も恐れたんだろうな。



 酒場か~、行きたくないな。


「くそ!勇者なんて召還するからこんな事になるんだよ!」


 入って早々に、聞きたくない言葉が聞こえた。



「いったいどれだけの税を払ったと思っているんだ。

 それなのに、何の役にも立たなかった。

 ただ、路頭に迷った奴等が増えただけじゃねーか!」



 殺伐とした雰囲気に耐えられず、すぐに出る。


 俺には無理でした。


 脇道に入ると、子供達が、孤児だろう。


 そっと、パンを差し出す。


 コンビニなどで四つで100円ぐらいで売っている様なバターロールだ。


 子供達は引ったくる様に受け取り、何処かへ行く。


 先ずはこの子達をなんとかする所から始めるか。




「炊き出しとかは、やっていないのですか?」


 城に戻った俺は、名前もわからないスピカ女王の付き人に訪ねる。


 付き人と言っても、今後のこの国の方針とかを女王と話し合っているので、今後総裁とか、大臣の偉いポジションに着くだろう。


「炊き出しとかはやっておりませんでした。

 ミネゴルド王はそういう事を一切しない王でしたので」


「では、しませんか?

 今、国民は王族を支持してません。

 むしろ、敵対してます。

 国民の支持を得るのに良い機会じゃないですか?」



「……良いアイディアだと思いますが、先ずは正式なスピカ王女の女王就任式などやることが山程あります。

 それに、そもそも資金がありません」


「勇者召還に使ってしまったからですか?」



「それもありますが、

 ミネゴルド王が城に貯蓄していた国のほぼ全ての財産を一緒に持って行ってしまったのです」


「持っていった?」


「宝物庫にも前もって魔法をかけていた様です。

 ですので今、国の財政は…」


 あのガマガエル…



「それにこの、状況です。

 今王都にいる商人も、もっと有望な領地に行くでしょう。

 もちろん、好き好んでここにやってくる新しい商人も居ないでしょう。

 正直絶望です」


 思っていたより、深刻だ。


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