141話 おい!ビシッ!
白金金貨100枚を支払い、案内されたのは8号車。
この8号車は俺達専用みたいだ。
1号車両から8号車両までは個別専用で9号車両は食堂車、10号車両が乗り合いになってるようだ。
「まさか列車が空を飛ぶなんてね。あの有名な『ストーッップ』
危なかった。
何故かわからないが止めておいた方が良い気がした。
「へぇ、部屋が二つもあるんだ」
俺達が使う8号車両は部屋が二つあり、トイレも設備されている。
「じゃあ俺はこっちの部屋を使うね」
「なんか四人と一人で不平等だよね」
「しょうがないじゃないか」
全くもって仕方ない。
部屋に入ってゆっくりしていると、ノックされる。
副運転手のニコだ。
「そろそろ出発となります。魔王国ビストまでは5日の予定となっています。途中二回の停車予定となっております」
今後の運航予定を説明してくれる。
「では、何かあればお尋ね下さい。失礼します」
ニコが説明を終わり、暫くすると汽車が動きだす。
どうやって空を飛ぶんだろう?
ゆっくりと動きだしていく。
あれ?
まだ空に上がらないのか?
先頭車両の方はそろそろ海に出たんじゃ……
そう思って窓の外見ているとなんと海の上を走ってる。
「「「空飛ばんのかーい」」」
隣の部屋から総ツッコミが聞こえてきた。