13話 遂に確保
異世界と元の世界が、どう違うのかわからないので、
【ネットショッピング(ゴールド会員】の能力を使うとしても、
ある程度トライアンドエラーが必要なのが辛い。
実際購入したのは良いが、全く使えないなんて事もざらにある。
飲食品はほとんど問題無いが、家電製品は要注意だ。
しかも、値段が高い。
ホイホイと買える物ではない。
まぁ、酒の販売が軌道にのれば何とかなるかな?
しかし、トライアンドエラーを重ねた結果は遂に見つけた。
ソーラーチャージャー!
太陽のエネルギー万歳!
ちなみにソーラーパネルは買ってない。
この街もすぐに出ていく予定だし、値段も高い。
そして、大きい。
この街も王都に近すぎだしね。
最初の予定通りだ。
仕方ない。
「ねー、ねー、にんげん~、なにさっきからひとりでぶつぶついってるの~?」
いつの間にかシャルティア様が隣に来ていた。
シャルティア様、元気いっぱいだ。
ストライダーであれだけ走り回っているのに、全然疲れている様子が無い。
変わりに周りの護衛の大人達の息があがっている。
お疲れ様です。
良かったら冷たい飲み物どうぞ。
いえ、気にしないで下さい。
あれ?
ありがとうって、言いながら肩を叩く力が強く無いですか?
気にするな?
これ以上は、折れます。
相楽さん、そろそろ君も、シャルティア様の相手をしてくれると助かるのだが…
忙しい?
いや、俺が買ってあげたDVDプレーヤーでアニメ観てるだけだよね?
ん?
オタクにとって、大事な事?
能力の検証?
せめて、画面から目を離して言ってくれ。
シャルティア様、どうしたのですか?
この人間の観てるのは何だ?
これはアニメと言って、俺達の故郷の文化です。
シャルも視たい?
どうぞ。どうぞ。
護衛の皆さんも、心なしか嬉しそうだ。
俺もその間に、ネットサーフィンでもしておくか。
一応見られない様に移動はするけど、これがいちいち面倒だよな。
ばれた時の方が面倒かな?




