表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/146

132話 夜中の作戦会議

 竜王様達が出陣したその夜。

 俺達はまだ竜王宅に泊まっている。明日ソプラノード領に戻る予定だ。

 元の世界に戻る為に世界樹に行く予定だったが仕方ない。


 俺が一人で寝ていると、「いちじょー、起きて」シャルティア様の声が聞こえる。


『こんな夜中にどうしたんですか?』


 幼女が起きてて良い時間じゃない。

 ちなみにシャルティア様はいつも、相楽さん達と仲良く同じ部屋で寝ている。

 ここに来た当初は、友達が家に泊まる事が初めてだったみたいで、興奮してなかなか寝なく、フブキ様に怒られていたな。


 俺の部屋に来るのは、枕投げこと、俺を的にしようをする時だけだったな……


 ちなみに、布団は最高級品質のアイダーダックダウンを献上した。


 特にフブキ様にとても喜ばれ、相楽さんが「良かったねシャルちゃん。これで弟か妹が出来るわよ」と言うとフブキ様に怒られていた。


 当のシャルティア様は「なんでお布団で?」と言っていたが、弟や妹を欲しがり、俺にもっと布団をフブキ様にプレゼントしろとねだられた。


「あのね、いちじょー……シャルはやっぱり、マリーちゃんをおたすけに行くの。でも、おかーさまはダメって言うから……こっそりいくの」


『駄目ですよ、竜王様も言ってたじゃないですか』


「ううう……でも、いちじょーはマリーちゃんの事、しんぱいじゃないの?」


『もちろん心配ですよ』


「じゃあ、行こう。だいじょーぶ、シャルお空とぶのはやいから、すぐにかえってこれるよ」


 いや、絶対にバレる。

 それに絶対に()が怒られる。


『シャルティア様、今回は竜王様を信じて待ちましょう。ね。

 それに二人で行ったら、みんなを心配させるよ。シャルティア様も相楽さん達を心配させたくないでしょ?ねっ』


「だいじょーぶ。ししょーもマリーちゃんをおたすけするのてつだってくれるってー!ねっ、ししょー。」


 はっ???

 扉の方を見ると、相楽さん達が立っていた。

 バッチリ出かける服装で。


「一条君、マリーちゃんを助けに行こう。だって私達にとっては妹みたいなもんじゃない。ほってはおけないよ」


 いや、妹じゃないよ。

 魔王の娘だよ。

 ……くそっ、ほっとけないじゃいかよ。


『わかった。取りあえずフブキ様に相談しよう』


「駄目よ。絶対に反対される」


『でも、俺達だけだと絶対に死ぬよ。魔族に勝てる訳ないし、魔物の餌になるのが見えてるよね』


「大丈夫。一条君が犠牲になってるうちに逃げるから」


 冗談だよね?

 全く冗談に聞こえないのが、相楽さんの凄いところだ。


「大丈夫、一条君。一応作戦を考えたから」


 岩清水さんが作戦を説明してくれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ