表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/146

114話 魔法の先生

 フブキ様が俺達に用意してくれた魔法の先生。

 見た目は、魔法の先生というよりも格闘技の先生だ。

 つまりゴリマッチョ。



「やあ、君達がフブキ様の言っていた人族だね?

 話は聞いているよ。私の名前はビルダー。私に任せておけば大丈夫。オールオッケーさ☆」


 真っ白な歯を見せ、全力の笑顔で語りかけてくる。

 うん、暑苦しい。


 女子達は引いている。

 俺も引いている。


 今いる面子は俺、相楽さん、稲葉さん、岩清水さん、向井さん、そしてシャルティア様だ。


「そぉーねぇ、見た目はあれだけど、優秀なのは間違いないわ」


 フブキ様の言葉がなければ信じていないだろう。


「さて、では始めようか。まずはランニングだ」


 いちいち、あのむさ苦しい笑顔が辛い。

 魔法の訓練でランニングは必要なのか?


「ははは、魔法を使うには、まず体作りからだ☆」


 そう言うと、ビルダー先生は先頭にたって走り出した。


「ねえねえ、とっても嫌な予感するの私だけ?」


「私もするんだけど」


 俺もするんですけど……


 結構なスピードで走るビルダー先生。


 どうでもいいけど、笑いながら走るのは止めて欲しい。





 おそらく30分ぐらい走った。

 すでにヘトヘトだ。


「よーし。次は腕立て伏せ100回だ☆」


 あれ~?

 俺達は魔法の訓練をしているはずだよな?


「私はもう、魔法使えなくてもいいや」


 相楽さんがすでに諦めた。

 あんなに魔法を使いたがっていたのに。


「ねぇ、相楽っち。オタクの祝福発動させてよ。

 ちょっとはマシになるんじゃない?」


「……無理。こんなのじゃ、一ミリも楽しい事を考えれない」


【オタク】の弱点がこんな所でわかった。


 現在元気なのは、ゴリマッチョ先生とシャルティア様だけだ。


「よーし!じゃあ次は腹筋100回だ☆」


 終わった時には、すでに全員話すら出来ないぐらい疲れていた。

 明日は筋肉痛確定だ。


「君達、良く頑張ったね。明日は筋肉痛になるだろうけど、魔法薬飲んじゃ駄目だよ。そうしないと筋肉は育たないからね☆」


「……わかりました」


「そしてまた明日再度挑戦しましょう。そう……サイド」


 そして相楽さんは叫んだ。

 サイドチェストー!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ