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109話 再会。

 竜族のミモザに乗り、ソプラノード領の先にある国境を越え、

 数時間。竜の国の領土に着いた。


 竜の国土に入ると、人間達の暮らす風景と一変する。

 自然が多い。


 何故だか反省する。

 自然は大切にしよう。


 竜の谷は左右が山脈に挟まれている。

 山脈の一部は雲がかかり天辺が見えないぐらい高い。


「ここが竜の谷だ」


 おおっ!!???


 驚いてみたが、広すぎで何処が何処かわからない。

 そもそも、谷って言葉は良く聞くが、谷ってなんだ?

 ググる。


 調べている間に、ミモザさんが上昇した。

 山脈のかなり高い位置まで飛んだ。


 まずは、フブキ様に会いに行くそうだ。

 ということは、いきなりこの国で一番の所だよな?

 ミネゴルド王国だと王城か。

 心の準備が……


 山脈に横穴が開いている。

 横穴といっても……デカいという言葉しか出てこない。

 入り口には、立派な金の門が。


 そこをくぐると竜王様達の住処だそうだ。

 竜族は洞穴に住んでいる事がわかった。


 家は建てないのか?

 後で聞いてみよう。

 失礼かな?



 門番達はミモザに気付くと、尻尾で地面を二度叩き、軽く頭を下げる。

 これが竜族の敬礼なのかな?


 振動が大きすぎて、俺達五人は立って居られずに、地面に這いつくばった。



 ミモザさんが俺達の事を説明すると、歓迎してくれた。


 金色の門をくぐる。

 これ本物の金?

 純金?


 あっ。置いて行かないで。


 しばらく歩く。

 中も広いんだな。


 更に金色の門が現れた。

 門というか、扉か。

 その扉の前に、さらに門番が。

 あっ、門じゃないから、門番じゃないか。

 じゃあ、なんだ?


 って声が隣から聞こえてくる。

 相楽さん。

 俺も似たような事を考えていたけど、声に出さなくても……


「しばらくお待ち下さい」


 門番の一人が俺達が来たのを、伝えに行ってくれたみたいだ。

 それにしても、竜族は人間の国に居る時と違って、竜形態でいるので大きい。

 うっかりしていると、踏み潰されてしまいそうだ。


「ししょー!」


 しばらく待っていると、馴染みの声が聞こえてきた。

 シャルティア様だ。


 でも声の大きさから、竜形態だとわかる。

 なんだか嫌な予感がする。


 勢い良く扉が開かれる。

 あっ、踏み殺される。


 竜形態のシャルティア様がキョロキョロしている。

 まだ俺達を見つけれていないようだ。

 人間の国では、ほとんど人間形態だったからな。

 視線が俺達と会わない。


「シャルちゃん。こっち、こっち。下だよ」


 相楽さんが呼び掛ける。


「あれ?ししょー。いつの間にそんなに小さくなったのー?」


 コテンと首を傾げている。

 人間形態の時と、同じ仕草をする。


「もう。シャルちゃんが竜になっているからでしょ」


「そっかぁー!」


 すると、シャルティア様の体が光に包まれ、どんどん小さくなっていく。


 見慣れた姿。

 身長は大体100センチ程で、銀色の髪。

 額に一本角が生え、お尻からは尻尾が生えている。

 そんな人間形態だ。


「ししょー。お久しぶりです~。

 シャルのお家に来てくれてうれし~」


 相楽さんに抱きつく。

 相楽さんも嬉しそうだ。


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