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107話 世界樹は何処に?

第二章も宜しくお願いします。

 俺達五人は世界樹に向かうと決めた第一章の終わり。

 ここから第二章が始まる。


「一条君、一人で何ぶつぶつ言っているの?

 不審者みたいだよ」


 いつもの相楽さんだ。

 数日経って落ち着いた様子だ。

 珍しく取り乱していたからな。


 俺達は今、王都に滞在している。

 竜王様の手伝いをしている。


「それでエルフの人と話出来た?」


 世界樹の場所を知るために、エルフの男。

 デジータさんだっけ?

 探しているが、見付からない。


「ああ、デジータなら魔王国に向かって旅だったぞ」


 竜王様から衝撃の事実が。

 なんと間が悪い。


「そうか……世界樹に行くのか」


 竜王様に相談してみる。


「世界樹が何処にあるのか知らないのか?」


 結構有名だったらしい。

 あれ?

 わざわざエルフの人に頼らなくて良かったみたいだ。


「世界樹が何処にあるのか知っている者は多い。

 しかし、そこにどうやって行くのか知っている者は少ない。

 しかもたどり着ける者はほとんどいない」


 なにかの、なぞなぞみたいだ。


「なんか、謎なぞみたいだね」


 あっ、稲葉さんも同じ事を思っていた様だ。


 いや、そうじゃなくて、


「それで世界樹は、何処にあるのですか?」


「世界樹は、この世界の中心にある」


 異世界の中心で愛を叫ぶ。


「一条ちゃん。馬鹿な事を考えてないで、どうやって行くのか聞いてよ」


 一条ちゃんって。

 確かあの作品も、主人公の事をちゃん付けで呼んでいたよな。

 稲葉さんも頭の中で、絶対に思っていただろ?

 誰か助けて下さいって。


「世界樹の行き方か……

 正直、私もよく知らんのだ。

 世界樹に行くには、エルフ族の長のハイエルフに認められないと世界樹には行けないのだ」


 ハイエルフ居たのか。

 ファンタジーの定番だな。


「世界樹って大きいですよね?

 近くに行ったら見えるんじゃ?」


 流石、岩清水さん。


 そういえば、岩清水さんの祝福だったら、

 世界樹の苗とか育てられるんじゃないかな?


 機会があったら試して貰おう。


「世界樹はこの世界で一番大きい植物だからな。

 見る事なら誰でも見たことがあるだろう」


「それを目指して歩いたら、着くんじゃないですか?」


「世界樹は、エルフの森の中にはある。

 エルフの森は結界があり、迷わせの森とも呼ばれている。

 無闇に入ると、出てこれなくなる」



 あれ?

 連日の疲れが取れた。


 あっ、『オタク』の祝福が発動している。


 相楽さん、やっぱりこの手の話は好きなんだ。


「竜王様、どうすればハイエルフに認められなるのですか?」


「知らん。私が聞きたい」


 竜王様も認められていない様だ。


「じゃあ、竜王様も世界樹に行った事は『ない』


 食いぎみで言ってきた。


 さて、困った。

 第二章の初めで困った。

 幸先が悪すぎる。


「行き方知ってそうな人知りませんか?」


「知ってそうな人か……シェンロン、誰か居ないか?」


 あっ、投げた。


「竜王様、ポルンガ様なら何かご存知かと」


 ポルンガ様?

 これまた願いを叶えてくれそうな名前が出てきたな。


「あー……確かにな」


 なにやら冴えない表情だな。


「あの、シェンロンさん。

 ポルンガ様ってのは?」


「ポルンガ様は先代の竜王です。

 つまりはアース様のお父上です」


 先代の竜王ってまだ健在だったのか。


「へぇー、シャルちゃんのおじいちゃんか~。

 そうだ。折角だからシャルちゃんにも会いたいし、

 そのポルンガ様に会いに行かない?」


 行きたいって簡単に。


 へ?


 良いんですか?


 でも竜の谷も、アームジャック王子の軍隊の襲撃を受けて、

 大変な時期なんじゃ?


 あっ、復興を手伝って来いって?

 あれ?

 なんか、仕事が増えた。


「ミモザ!」


「はっ。竜王様、お呼びでしょうか」


「一条達を竜の谷に連れていってやれ」


「承知しました」


 こうして俺達は竜の谷に向かう事になった。

 あれ?

 世界樹に行くはずだったはずでは……


シリアスシーンと違って、筆が進む進む笑


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