閑話 46.5話 竜王、参観に行く。
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また私だ。
現在、一条が領主をしているソプラノード領のソプラノ村に唯一ある学校に来ている。
理由はと言うと。
「では、この問題解る人~?」
ピシッと両手を上げる我が最愛の娘シャルティア。
「え~とっ」と良いながら、両の手を指を使って一生懸命計算しておる。
今は算学の授業中だ。
「8?」
「はい、正解です。良く出来ました」
みんなに褒められて、
えへへ、と喜んでいる。
可愛い。
うちの娘可愛い。
そして、賢い。
将来賢者になれるのではないか?
そして後ろを見てピース。
でも、誰にしているのだ?
おとーさまはここだぞ?
む、一条か。
いつの日かシャルティアが勇者になりたいと言い、勇者学校に通うと言った時は焦ったが、なんとかなった。
小癪にも一条に借りが出来てしまった。
ここは全校生徒20人程の小さな学校。
ただ普通の学校。
でも、勇者が経営してるから、勇者学校。
……嘘はついていないぞ。
そして相楽よ、この竜王を脅すとは言い度胸だ。
よし、出来るだけの要求は飲もう。
だから、シャルティアには内緒で頼む。
さて、2時限あるうちの算学の時間が終わった。
次はなんだ?
「はい、皆さん。
作文は書いて来ましたか?」
「「「は~い!」」」
元気な子供達が返事する。
子供は元気が一番。
しかしだ。
グランマリアの隣に座っている小僧、貴様さっきから鼻が出ておるぞ。
あっ、グランマリアが気付いた。
鼻紙を渡しておる。
……結構しっかりしているじゃないか。
くちゅん。
可愛いくしゃみがしたと思ったらシャルティアか。
あっ、シャルティア鼻水が……
鼻紙をちゃんと持って来ておるか?
ゴシゴシと袖で拭いておる。
……後で洗濯しような。
シャルティアの番がやって来た様だ。
「私のおとーさまは竜王です」
こらこら、シャルティア。
竜族というのは秘密って聞いてた?
だから尻尾もお洋服の中に入れていたよね?
あっ、もう出てるね。
「おとーさまは強くてかっこいいです」
聞いたか?一条。
「でも、おかーさまにはいつもおこられています」
いつもじゃないぞ。
たまにだろ?
シャルティア、嘘は駄目だそ~。
「シャルはおとーさまの事が大好きです」
おとーさまもシャルティアの事が大好きだぞ。
「いちじょーも、ししょーも、マリーちゃんもいなばおねーちゃん、むかいおねーちゃん、いわしみずおねーちゃんも、みんな、みんな大好きです」
拍手がおこる。
う~ん、私的にはおとーさま大好きですだけで良かったかな。
娘シャルティアが楽しそうに授業を受けていて、私は満足だ。
帰ってフブキにも教えてやろう。
ここに来てのまさかの閑話投稿。