表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/146

100話 9つの種族。

 何故勇者だけが祝福を貰えるのか。

 不思議とは思ったが深くは考えた事はなかった。

 ただそういうものとばかり思っていた。


「勇者とは救世主。

 この世界を救うための存在だ」


 この世界を救う?

 ミネゴルド王がおとなしくしとけば、平和なんじゃ……?


「このままでは人間は滅びる。

 竜族、魔族のどちらかに、いや両方に滅ぼされるだろう」


「そんな事はない!」


 竜王様がはっきりと言う。


「竜王アース。貴殿も知ってるるはずだ。

 予言を」


 予言?

 どんな予言だ?


「あんなのは迷信だ。王がそんな迷信を信じてどうする」


「迷信?本当にそう思っているのか?

 では、あの世界樹の様子はどう説明する?

 葉は半分以上枯れ果て、幹は萎んでいく」


 竜王様の反応を見ると本当のようだ。


「勇者よ。この世界は人族。魔族。竜族の三種族の力が拮抗して成り立っている。そう、教えられなかったか?」


 確かに聞いた事がある。


「では、それ以外の種族はどう説明する?

 妖精族。エルフ族。魔物族。神獣族。獣人族。

 これらの種族はどこから生まれたと思う。

 そう、世界樹だ」


 人族、竜族、魔族を合わせて8種族。


「そしてあと一種族【神人族】失われた種族だ。

 お前達勇者は救世主。

 失われた【神人族】の代わりとしてこの世界に呼ばれたのだ」


 ???

 ヤバい、思考が追い付かない。

 隣の相楽さんはキラキラしている。

 こんな話好きなのか?


「【神人族】を頂点にその他の8種族が支えていく。

 これが本当のこの世界の秩序なのだ」


 神人族?

 救世主?


「この世界の創造神は今とても弱ってらっしゃる。

 それは、竜神、魔神、フェンリルの攻撃を受けたからだ」


 魔神?

 竜神?

 フェンリル?


「魔神とは最初の魔族であり、魔族の神だ。

 竜神とは最初の竜族であり、竜族の神だ。

 そしてフェンリルとは、最初の神獣族であり、神獣族の神だ」


 創造神と魔神、竜神、神獣族の抗争ってことか?


 どうして?


「予言を知る前に、少し昔話を知っていた方が良いだろう」


 ミネゴルド王の後ろから一人の男が出てきた。


 風貌からいって、エルフ族か?


「見ての通り、俺はエルフ族だ。

 昔話を語るには最適な種族だろう」


 そう言ってエルフ族の男は昔話を始めた。






おかげさまで100話!

ほぼ毎日更新して来れました(*´∀`)

それも皆様のおかげです。

これからも宜しくお願いします。

作者より。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ