愛する推しへ捧げよう
妄想
推し────それはLIKEでもなくLOVEでもない愛の最大級の言葉。
触れることも話しかけられることも話しかけることもできない大好きな人を“推し”と私は呼んでいる。
その怒った顔も困った顔も笑った顔も全部全部好きだ。好きなんだ。
私の推しは日に日に増えてゆく。
でも、彼らとはいずれいなくなってしまう。
私はいわゆる神様で、彼らは期限付きの命をもつ生命体。
死んでしまえばそこで物語はTHE ENDである。
だが、私は腐っても神様!! (正確には神に近い存在)彼らに全く干渉ができない訳では無い!!
彼らが私の存在を信じてくれるだけで私は彼らに彼らに干渉できるのだ!
というか、そんなことをしなくても私の力を使えば簡単にその悲しい運命なんて変えることができる!
そうすれば、私はそれ以降彼らに干渉することができる。
この愛しい気持ちを伝えることが出来る!!
でも、それは、大きな不幸を招く。
ある時、私は五人の子供の運命をかえた。
私は彼らに希望を与えてあげたかっただけなのだ。
神の前では皆平等
幸と辛は、紙一重でその人の行いなどによってある程度決められている。
私の力はそれを皆無にし、私の思い通りの結果を残すことができる。
けど、ルールによって保たれているそのバランスは私の意志とは関係なしに修正しようとする。
つまり、私が与えた希望の分は不幸となって彼らに襲いかかる。
その結果、彼らはそのただでさえ短い命を終えることなく絶望の中で死んでしまった。
だから、やめたのだ。
たとえ、触れることが出来なくても話しかけられることが出来なくても話しかけることが出来なくても私は彼らの運命を見守ることにした。
それが、私の存在証明。
それが、私の存在意味。
それが、私の役割。
ん? なんで、こんな話をするかって?
決まってるじゃないか! 今日は、私の推しの大切な日なんだよ!
Happybirthday!!!!
My loved one!!!!
それから、
I wish you happiness.
I will watch you in the afterlife.
My loved one.