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E N D 【カミサマの仕業】
「おはようございます」目を伏せて私は教室に入った。視線なんて気にしてはいられない。
ざわざわと騒がしくなる教室。どくどくと騒がしくなる鼓動。私はいったい何なの。見世物じゃない。私はただの人間。
人と付き合う能力も、人に好かれる能力なども何にも持たない、ただの人間。
どうしてこうなったの。カミサマの仕業かな。でもまあ、私は私だから。関係ない人を傷付ける事は出来ないから。
怒り狂う事もない、能力を持たぬただの少女は人を気遣う能力を秘めていた。
目の前はいつもモノクロで、耳に届くのはノイズ音。綺麗な景色も音もない無感情の世界。私の心も、みぃんな。
真っ黒。
人生のキャンバスを黒に塗りつぶしすぎた。罵声、暴力を振られる私のキャンバス。醜い。
どうしてこうなったの??