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22 「錬金術師」 「無意味」 「仲介者」 「虚無」

これは四題なのですが、どちらかというとキャラ設定のような説明に近い気がしています。

どうしても自分でしたかったから、四題を利用して一つの短編だと言い張った作品です。

正直、物語としては疑問を抱く作品ですが、読んでいただけたら作者が舞い上がります。

もしかしたら、これに関しては定期的に書くかもしれません。


読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。

では、本編をどうぞ。

 そこには何かがいた。

 人の姿はなく、獣の姿もない。

 否、そこには命と言われる者の全てがなかった。

 だが、そこには何かがいた。

 ここは世界の空白を司るどこか、いや違う。

 多くの世界の中にある、『無』。

 『神』という錬金術師(世界の書き手)の手から生まれる『有』から生まれし、『無』。

 虚無を一手に担った世界。

 そして、虚無は全てを知っていた。

 己にない全て、己を作った世界の全てを知っていた。

 この存在こそ、誰かに『無意味』とすら思われない虚無の世界。

 が、同時に『無』があるが故に全ては創り出されていた。

 『無』より作り出されし、『有』。

 それはある意味、世界を繋ぐ仲介者と言ってもいいかもしれない。

 神が作りし世界。

 だが、その神の存在があるからこそ常にそばにあり続け、あいまいに表現され続けてしまう『無』と言ってもいい。

 空想という形で作られた神は、あくまでその世界の神である。

 己自身を表現することを知らず、神すらもその存在がわからぬ『何か』は、『何か』のままだ。

 ふと、そこにいる『何か』は笑う。


 ある忍びと姫の悲しげでありながら、どこかぬくもりを感じる主従の世界。


 異能在りし世界の過去に縛られた青年を、その戦友の残した後継者たる光が導く世界。


 道具でしかなかった存在が、たった一人によって命を得、そして愛することを知る世界。


 武勇を終えし半神の、死後の世界へと続く世界。


 少女の恋と友人、心の支えと強さ、一度は出会えぬことさえ覚悟した約束の世界。


 天才と秀才、その二人を中心とした箱庭を作りし異端の家族の世界。


 アルビノだけの狼兄妹、そしてアルビノの狐のある再会の世界。


 愛する者の死する運命、それの最後を飾るある理想郷の世界。


 ある領主のただ一人を取り戻すためだけに行われた、反乱の世界。


 二人の親友と思い出、過去を振り返りながらも、ただ強く走り続ける女性の世界。


 『死』というものを受け、幸福だった『生』を感じ、その先を旅する世界。


 ある半鬼と狸の、雨が導く儚い恋の世界。


 『守るため』に歪に作られた関係を修正し、これから作られていく世界。


 救われ、作られ、投げ出された立った二人きりの異端の兄妹の旅の世界。


 ある夏の思い出と、後にも続いていくある海神との約束の世界。


 魔女と語り手、二人が面白おかしく日常を描いた世界。


 魔王の大家族の異世界をも繋ぐ、家族の温もり溢れる世界。


 神と闇、光が作り出す。どこかにある創世の始まりを告げた世界。


 その世界に続いた、人から堕天使と呼ばれる者たちがおりたつ世界。


 かつて、どこかで始まった別れから、ようやく再会を果たした世界。


 天使が変えたいと願って、あらゆるものを変えてまで出会ったかけがえない親友の世界。



 『何か』は笑う。

 声をあげることはなく、ただ口元だけをわずかに緩ませるように。

 これからも続くだろう、この無の世界の中でただ楽しみだとでもいうように。

「オット、シツレイ。ツギノセカイデオアイシマショウ。

 マタノゴライジョウ、ココロヨリオマチシテオリマス。

 ネガワクバ、イツカコノセカイモ無デハナク、有トシテアリマスヨウニ。

 ソシテソコデ、ワタシトイウソンザイガダレカヲオモイ、オモワレルソンザイデアリマスヨウニ。」

 『何か』はふと上を見上げ、首を振って否定した。

「イヤ、チガイマシタネ。キット、ワタシハドコニデモイル。

 ダレデモアッテ、ダレデモナイ。

 ワタシハ『無限の可能性』ナノダト、オモウコトニイタシマショウ。

 ワタシデアッテ、ワタシデハナイ。オオクノダレカガコウカイナキ、ショウガイヲオクルコトヲコノバショカライノリマショウ。

 デハ、マタオアイシマショウ。」


いかがだったでしょうか?


一つの作品たちを一文で表すことをどうしてもやりたくて書いたのですが、ちゃんと表わせているでしょうか?

自信はないですが、これでいいということにしておきます。


感想、誤字脱字報告、お考えになった四題お待ちしています。

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