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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第2章 “戦乙女” 伊藤 迦具夜
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軍義

有部理生さん!アイデアどうもありがとうございます。


次回に使わせていただきます。

ヴァルキュリア帝国宮殿内 会議室


「ガリアに私と同じ異世界人がいたってホント!? ユイファン!?」


「ハッ。シン州の民族とにた黒髪黒眼の特徴に、陛下と同じく強力な魔力を備える青年です。」


「あら、殿方なのですね。素敵な方でした?」


「は?・・・・名前は アキラ=ワタナベ 陛下の故郷ではワタナベ アキラ・・・でしたね鷹のような鋭い眼光と鷲鼻を持つ猛禽類の様な相貌をもつ男で、あらゆる魔物を一撃で葬り去る。国内の遺跡、王墓を全て踏破、その中でも、あの“黄泉の入口”を無傷で踏破するなど今まで無名だったのが不思議な男です。」


「へー。鷹の様な殿方ですか。きっと素敵なご尊顔ですのね。早くお会いしたいわぁ♡」


いや そこじゃないでしょう。と会議室内の幹部達は内心突っ込みを入れる。


 端から見れば会議室は年若い女性たちが談笑している光景に見えなくもないがここは会議室内で、話す内容は軍義であり出席しているのは、帝国内の重鎮ばかりである。どう考えてもそんな会話をする場ではない。




 億を超える帝国民の中で実力、権力、美貌の頂点に立つ絶世の美少女、カグヤ皇帝。


 普段は、年若い民草の少女のような振舞いをする彼女だが、歴代の皇帝達の偉業が霞むような武勇と人望、政治的手腕、世界の支配者たる能力を兼ね揃え、神格化された少女なのである。


 会議室内にいる女性たちには、元シン国の皇女のユイファンを始め、貴族の子女、私生児、没落貴族、平民、解放奴隷など、元の身分、人種もバラバラであったが、彼女達の共通点は実力の高さであり、高官の役職に見合う能力を若き皇帝に見出された者たちで、みな彼女に心酔していた。


「どんな人物なんだい?姫さんや、改造ヤローと同じ異世界人なら個人の嗜好や特徴が強化されんだろ? そいつの能力なり、特徴は掴めてんのかい?」

 

 元宿屋の女将アデーレが色々アウトな口調でユイファンに続きを促した、若干脱線していたので、ユイファンも文句を言わず続きを話す。


「…ええ、不死アンデッドや耐久力の高い石像(ガーゴイル、ゴーレム)や巨像が守護するダンジョンを単独で踏破、しかもたまたま居合わせた同業者によると全て剣、弓矢などによる武器の一撃で葬ったそうです。あと内戦を鎮圧した際、ガリア王立士官学校の教授に就任しています。」


「一撃?・・・・あの国には“竜の墓場”のドラゴンゾンビや“王墓”の巨像や“黄泉の入口”の守護者リッチを・・・魔法ではなく武術で一撃で葬ったってことか?」

 

 元解放剣奴のアリアの疑問も、尤もだ、今上げた魔物、魔族はどれもが遥かに高い生命力、耐久力を持っている。 アリアもドラゴンゾンビ一撃で首を跳ね、ゴーレムも弱点である文字を削るなりして壊すことならできる。 が、小さいものでも30メートル大型で100メートルの巨像や、魔族の中でも屈指の物理、魔法防御力を誇るリッチには、不可能である。


「姫様やロマリアの勇者と同じ戦闘に特化した英雄でしょうか~ でもそれだけでは困難です~魔石産出国、教授に就任するほどの知識、この二点が鍵ですね~。」


間延びした声で褐色の肌の研究員のミーナが答える。


「先に上げた魔物は、陛下やスズキ、アリアさんの膂力をもってしても一撃で狩るのは難しい。というより不可能でしょう。ミーナさんの言う通り武具に何らかのトリックがあるはずですわ。」

 

金髪縦ロールの令嬢、宮廷魔術師のエレン嬢が推測する。



「ふーん。じゃあ早いうちに手を打たないと不味いわね~。

強力な魔物を一撃で葬る方法を知っているなり、強力な武器を作成する技術力なら魔石の産地に彼が居るのは脅威ですね~それに今は士官学校の教授・・・あっという間に士官候補生が歴戦の戦士に成長しますわ。

 他にも竜の墓場で大量に手に入れたであろう竜の素材に王墓、黄泉の入口に眠る古代魔法、技術、兵器も手中にあるはずですわね~。」


口を尖らせ、頬を膨らませて少々いじけて口にするかぐや。会議を脱線させた張本人なので、相手にされなかったのは自業自得であるが、いじけながらも話した内容は到底無視できる内容ではない。


あせって臣下たちがフォローを入れる


「さ・さすが陛下、慧眼であらせられる。^_^;」


「だね~あたしゃ目から鱗だよー。(^^ゞ」


「全くだな!それでこそ我らが主!(@^^)/~~~」

 

「陛下には脱帽ですー(^O^)/」

 

「いえ、脱線させたあなモガ」


 空気を読まないエレンの口をアリアがふさぐ。


「えへへーやっぱり?いやー照れちゃうなー。というわけで先遣隊を派遣しましょう♪」


そういうとかぐやは今までの幼い仕草が鳴りを潜め、真顔になり、会議室に緊張が走る。


「国境に鈴木さんと魔物使いで編成したに先遣隊を送ります。七英雄の鈴木さんが前線に出れば彼も出陣せざる得を得ないでしょう。


魔物には、アンデッド、ゴーレム、竜種は選ばず、ヒポグリフ、鵺、マンティコアなど獣系統の魔物で編成します。これで、渡辺さんが優れた純粋な戦闘能力を有しているかトリックがあるか分かります。


古代魔法、古代兵器を有していたとしても現状どの様なものが出てくるかわからない以上人的被害は最低限に抑えます。 この戦いは情報収集を第一とします。魔物使いの方達は情報を持ち帰ることを第一とすることを心がけるよう通達しなさい。

内戦で疲弊している今が好機です。国力が増強される前にすぐに叩きます。」


「そして・・・」


全員が息をのんで女帝の次の言葉を待つ。






















































「渡辺さんのご尊顔を射影機で撮影して下さいな♡♪」


全員がずっこけた。



 かぐやは旧家の束縛の中で生きてきたのではっちゃけたり出来るこの現状を楽しんでいます。


信頼する幹部達の前では素の自分で接します。


女の子モード、女帝モードを使い分けています。



最後に出てきた射影機ですが遠見の水晶玉を仕込んだカメラです。

 

これで、手配書の写真を撮ったりします。


FF-Xの様なスフィアカメラをイメージしてくれると分かりやすいと思います。


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