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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第5章 世界闘技大会
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勇者の条件

ニノの強化された能力一覧


嫉妬   変身  テクマクマヤコン テクマクマヤコン    


傲慢   支配  王様ゲーム 王様の命令は絶対。       


色欲   精力  フオオオオオオオオッ!! Welcomeようこそ   


強欲   簒奪  お前の者は俺の者 俺の者は俺の者だ!  


暴食   吸収  うーまーいーぞー!  


憤怒   破壊  クリ○ンのことかー!


怠惰   無効化 働いたら負けかなと思う。   


知恵の実 即断  知恵の輪が直ぐ解ける。


ニノ「どうだ!?」


教授「突っ込まないぞ……」








 数分間シュウの剣撃をかわし続けるニノ。


 全く手ごたえが無い…水を斬るように、全て受け流され、すり抜け、その猛攻を無効化する。


「クスクス 本当に楽しいねぇ 山本君…ではそろそろ此方も攻めるとしよう。」


 空気が変わる…今まで希薄で存在感の薄かったニノに濃密な魔力が溢れだしてくる。


「ありゃ やっぱスイッチが入ったか、限界まで溜めるから。」


 レイチェルが誰ともなしに呟くがそれが誰かの耳に届くことなく観客の声援にかき消される。


「理性君 反転 裏コード 野生君。」


それが合図だったのか、ニノの目つきが変わり攻勢に移った!


「らあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


信じられない膂力で振るわれる豪剣


先ほどまでの柔剣から急にパターンが変わる、人間は急激な動きの変化に僅かながら硬直する。


シュウもその例外に漏れず辛うじて受け止めるが数メートル吹き飛ばされ、障壁も何枚か破壊される。




「(聖剣が自動で障壁を貼り直いたけど、まさかナミさんと同レベルの加護の障壁を突破するとは・・・突破? 透過ではなく?)」


「前戯も終わりだな そろそろ本番と行こうか… こう何度も寸止めが続き過ぎる試合では生殺しに近くてな その上 女性は早くとも準決までお預け… まあさっき決勝にまで延長されたが…な!」


ズオ!


「今まで溜めに溜めた魔素だがシュウに使うのなら惜しくは無い。」


色欲、人間の大罪の一つにして三大欲求。


煩悩をエネルギー源に換え、禁欲することで臨界ギリギリまで溜めて強力な一撃に換える。


溜めた煩悩分威力は増大する。


そして放出し終わった後は賢者モード、悟りを開いたような虚脱感に襲われるが、それが物質透過を可能とする程の穏行状態になる。


 ニノは溜めに溜め、増強されたせ勢力と煩悩を自分の武器に一時的に溜めこみ、暗示で解放状態、賢者モードを維持、暗示を解くことで溜めていた煩悩エネルギーが体に戻ったのだ。


「ダニーちゃーん危ないから ちょっと観客席の方に移動しててね?」


ダニエラはコクコクと頷き、緊急脱出用のマニュアルに則り、観客席に転移し非難する。


『なななんと今まで、魔力が希薄だった魔力のニノ選手から急に高密度の魔力が溢れだしました~!』


「喰らうがいい 此れが俺の十日分の 煩悩まりょくだぁぁぁぁ!!!!」


 色欲が強化されたニノは精力が増加し 頭の中で野生君が暴れ狂うのを理性君がぼこぼこにして煩悩を押さえつけている。


 その禁欲状態の間でも精力は増加し続け、溜まりに溜まった煩悩を攻撃に転換する必殺の一撃、竜種の番をも一撃で葬った禁欲攻撃だ。


 まともに受ければ勇者もひとたまりもない


「かいしんのいちげき(ブレイブ スラァァァァァッシュ)」


すぐさま聖剣で自身の最強の一撃、剣に込められた魔力斬で迎え撃つ、吉備津戦で見せた大地を利用した抜刀術を遥かに超えるシュウの切り札だ!


だが


「煩悩☆全開~~~!!!」


溜めに溜められた煩悩エネルギーを聖剣が浄化しつくす前にピンク色の魔力光にのみこまれてしまう。


「ふぅ~スッキリしたやっぱ身体に悪いわこの技……っと。」


身体を震わせ快感に震えるニノ しかし虚脱感に襲われ少しフラつく。


『ニノ選手!勇者の会心の一撃に打ち勝った―!? シュウ選手立ちあがりません!よって……え?」


ぐぐぐぐぐ


満身創痍の状態で静かに勇者は立ちあがった……


剣を正眼に構え、ニノを見据える。


 誰もが息をのんだ、あの魔力光に飲み込まれて尚、立ち上がるその不屈の心に、どんな劣勢に陥っても決して折れない者


 誰もがその姿に自分を重ね生きる勇気を貰う 数いる英雄の中で、この異世界アースにおいて七英雄の中でも唯一人名乗ることが許される二つ名


其は


「勇者……」


ニノも驚く


 固有スキル 原罪の色欲による賢者モードの透化防御と奇襲攻撃を凌ぎ、自分の十日分の煩悩|魔力|放出攻撃を聖剣で何割か相殺しただろうが、それでも直ぐに立てるような威力では無い。


「がんばれーゆうしゃさまー!」


「頑張れぇぇぇぇ勇者ー!」


「勝ってくれー!」


「あたし達がついてるわよー!」


「負けないで―!」


「ガンバレー!」


「よくたった勇者ー!!」


「ファイトー!!」


会場が奇跡を望んだ。 静まり返った会場が一斉に勇者コールに変わる。


「ファンだ 負けないでくれぇえ!」


「あんたなら 勝てる!」




「まるで悪役だな……」


苦笑いするニノ。しかし居心地は悪くはない。


「……すみません ニノさん」


「だ~から 謝るなってw気にしてないから。」



 今の勇者は満身創痍だ、聖剣の加護も先ほどの攻撃で魔力を使い果たし、回復するのにまだ時間が掛かるだろう、障壁を張ることもできていない。


 今の勇者は気力のみで立っている死に体だ、吹けば脆く倒れるし、安全を期して他の大罪スキルを使えば100%勝てる。


「試合前に行った様に……超本気で行くぞ!」


「はい!」


ニノが突進を掛ける。


最後の攻撃 


透化 賢者モードによる絶対回避は使わない。


手負いの獣程厄介な存在は無い。


魔力を消して勝てる相手ではない。


狩りを行う者、全てが心得ることだ


故に現状だせる最善にして最強の策、真っ向からただ真っすぐ何のフェイントもなく突っ込み


「斬り伏せる!!」



























「いい 勝負だった。 シュウ君 君の事を心から尊敬する。」


「僕もですよ 次は負けません。」


奇跡は二度続かなかった。


しかし会場は割れんばかりの拍手で二人の英雄を称えた。


『勝者ニノ選手!』

二次創作考え中 何書こうかな?

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