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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第5章 世界闘技大会
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不屈の心

 七英雄に匹敵する出力、拳が、蹴りが嵐のように飛び交いビビの体を穿つ、そして今止めの蹴りが放たれ、くの字の吹き飛ばされ、会場の壁面に激突する。


『おおっとラッシュラッシュ!そして止めの蹴りが放たれた―! クレア選手の猛攻炸裂ー! ビビ選手 詠唱も反撃も出来ず壁面に吹き飛ばされた―! ダウーン!』


「うわー私とやりあった時以上の出力っすね~ かいちょーこえ~。」


ポップコーンをもしゃもしゃリスの様に頬張りながら観戦するマリア


『カウントをt「必要ありません。」は?』


ダニエラを片手で制するクレア


「全く手ごたえがありませんね 立てるんでしょう?」


スクッと立ちあがるビビ 見れば全くダメージを受けていない。全て障壁で防ぎきったのだ。


「くすくす アキラさんの後継者だけあるわ ちょっと見くびってたわ  けどな…」


「…ウチも タナカの名を継ぐ者やで?」


瞬間 空気が変わる


クレアが弾かれたようにビビに飛びかかる! 龍気は通常よりも出力が上がるうえ、龍脈を吸い上げての戦闘法だ その状態で格闘術最強の七英雄 鈴木の"徹し"以前は単発でしかも右腕でしか使えなかったが今では全身から必殺の一撃を繰り出せる!


「ほら いくで!」


 必殺の右を弾かれ、体から噴き出す龍気の噴出を流され、天を衝かんばかりの右後ろ上段回し蹴りが胴を貫く。


 黒魔導師といいながらかなり高レベルの格闘術を有する。


 しかしこの程度の攻撃力ではクレアは倒れないし龍気で強化された源呼吸がダメージをリカバリーし神眼で彼女を見極める。


「止まってると的になるだけやで? 」


右手をクレアに向け。 無詠唱で蒼い魔弾を掃射し、クレアもそれに応じる。


『おぉ! 格闘戦から一転今度は魔術戦しかも無詠唱魔法による魔弾の連続掃射の応酬だー!』


やったらそれ以上の力でやり返し、龍気+源呼吸で魔力は常に全開、満タン状態のクレアに対し、魔力効率、転換の速さ、つまり省エネで戦うビビ、一見均衡してるが供給源が大きいクレアに分があるがその均衡が行き成り崩れた。


 急にクレアの動きが止まり、魔弾の掃射を止めてしまい、一気にビビの魔弾の雨に打たれる。


「ッッッッッッッッッ!!!!」


何故? 体が動かない!


今の強化された肉体と教授ほどではないが簡易な障壁が消滅と引き換えに魔弾の殆どを無効化する。


「バインド 見えない特別製の結界糸 人形師のスキルや マスター(おとん)なら片手で同時に何百体の人形を操れる代物や…」


『なんと ビビ選手 魔弾を打ちながら空いたもう片方の手で結界糸を操り、クレア選手を捕縛、封印していた―!』


「その通りや そんで その状態やと身動きが出来ない上、気や魔力を外に出すことは出来へんしな~


収束魔砲も避けられへん。」


右手に周囲の魔力を根こそぎに集めはじめる。


両腕を縛りあげられ、宙吊りになるクレア そして右手に元気玉のように収束された魔力玉が出来上がる。


「降参し?」


「お断りします。」


即答! ダニエラもその言葉に驚く・・・


「フン じゃあK・Oが望みか しゃあな・・・ん?」


すううううううううう


「~~~~~!!!!!!!!!♪」


「うきゃー!」


「あ あれはクリスタちゃんの音波砲!」


両耳を塞いで驚愕するマリア。


人間の嫌がる周波数 ガラスを擦り、黒板をひっかく、歯科医のドリル音 三半規管を狂わす不快な波長の音波攻撃!


 そのあまりの不快な音波に収束した元気玉プラズマがかき消え、左手に持っていた糸が緩んでしまい、拘束が解かれる。


 さらに手刀を構え、先ほどのアキラの突きを再現 弓の様に上半身をしならせ、反動による至近距離の正拳突きを叩きこむ!


 どぉおおおおおん!


 兄弟子に習い、寸止めをし、衝撃波の槍がビビの体を貫き、ビビは地面に崩れ落ちる。


「ビビ選手 K.O そこまで 勝者 クレア選手!」


 大会初日の試合はこうして幕を下ろした。



予定ではビビの勝利でしたが作品って生き物ですね~。

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