激戦! 最強のメイド!?
大会は一日2試合
計10日間に変更
大会期間を2週間に変更します。
アキラは侯爵になりましたが試合の便宜上名前の変更はしていません。
『それでは 皆さまお待たせしました! これより第一試合を始めます。
東ゲートより アキラ・ワタナベ選手!
西ゲートより マスク・ド・メイド選手!』
ワァァァァ!!!
観客席
「マリアさーん!」
「ミーナちゃん!?久しぶりっす!」
「お久しぶりですー。 卒業式以来ですねー。」
「うん そうっすね~。 そっちは研究は如何?お菓子の城は?」
「ふっふっふ野望は着々と進んでいますよ。 現在帝国領の氷穴で建造中です~。」
「完成したら招待してね~ っと教授の試合が始まるっすよ。」
「ん? あのメイドさん何処かで見た様な?」
「冥土に送って差し上げます。」
「な 何かさっきから尋常じゃないプレッシャーが(汗)」
『試合開始!』
その瞬間!両者が激突! 教授は棍を槍の様に扱い眉間、心臓、首の急所に打ち込むが、メイドのモップ捌きに弾かれる。
只のメイドでは無い、そんなことは彼女が予選を勝ち抜いたことからも分かるし子のプレッシャーも相当なものだが、何故メイド? 何故モップ?
教授の棍はルーンを刻んだ自作の棍には魔法無効化、強化が施されているがそれを扱う技術は教授本来の技術。
但し、相手の才能をも見極める洞察眼とその体に染み込んだ戦闘技能と経験が教授本来の力をあげていた。
七英雄以外には制限を掛けて挑んだのだが、彼女は強い!
教授と同じようにモップには漢字、凡字が刻まれ、モップに強化が施され、それを扱う技量も超一流だし、その上 戦いにくいであろう、メイド服を着て互角以上に戦うのだ、アキラは自分が如何に驕っていたのか思い知り恥ずかしくなった。
七英雄に勝てたのは、下準備と入念な策を巡らしたからだ。
実力は彼らが圧倒していた。
自分一人ではなく、自分の仲間や、持てる知識を総動員してやっと七英雄の座に居ることを再認識した。
試合は終始メイドさんが優勢に進めている。
城壁クラスの障壁も苛烈な突きにどんどん削られる。
眼を覚ましたアキラは源呼吸を発動! 気を極限にまで抑え、障壁をも解除、モップを弾かず彼女の喉元に突きつける、彼女のモップの柄も俺ののど元を寸止めで止める。
「「・・・・・・」」
互いの のど元から獲物を離して距離を取る。
この槍さばきには覚えがある 彼女の槍さばきとイメージが被る。
『ななな なんと! 前評判を覆しマスク選手アキラ選手を相手に圧倒! 眼にもとまらぬ槍捌き、いえモップ捌きです。 しかし、アキラ選手も目つきが変わり応戦! 障壁を解除し、気合の一突き、此処に来て互角の戦いに。』
いや、彼女よりも洗練されているところを見ると…あの槍の元の持ち主か…
「先程は失礼した、始めの俺は確かに冥土に送らざるを得ん愚か者だったな。」
「私も失礼しました、借りものではなく、本来の実力でこの私に届くとは…私も浅慮でしたね。」
そう言って、互いに必殺の構えをとる。俺は右手を折り、頭の横に持ち上げ、左手を棍の先端に添え、腰を落とし、相手の心臓を狙う。
彼女は あの武器の払いの型による抜刀術の構え、あのモップは仕込み刀かモップの毛を取り外し腰を低くし、構える。
先の先か後の先か、互いに必殺の間合いを形成し、気が高まりあう。
あの時の戦いもそうだったが、今回は規模が違う。
龍脈から、外気を、自身の体から内気を練り上げる彼女の気は源呼吸の完成形に近い。扱えるエナジーの規模が違う。
対して、俺もナミという世界との契約と源呼吸により、扱える規模はカグヤと戦ったときとは桁が違う。
『り 両者必殺の構えからすさまじい魔力が柱の様に立ち上り、そこから魔力が気が! 渦の様に集まっていきます。 此れが最後の決着になるか!?』
Eの総量、武器の強度も互角、勝負を決するのは、速さそして・・・
ドォン!!!!!!!!!
技の破壊力!
抜刀した刀を粉砕しながら、彼女の胴体に棍が突き刺さるが、皮膚一枚で止まるも衝撃が彼女の胴体を貫き、仰向けにダウンする。
獲物が二つとも砕け散る。技の衝撃にどちらも耐えられなかったか。
「ありがとう 貴女とはまたやりたいな。」
「ふふ その時は互いに全力で戦いましょう?」
倒れた彼女に手を差し伸べ、再戦の約束を交わす。
『勝者 アキラ選手! しかしマスク・ド・メイド選手も大健闘!両者に盛大な拍手を!』
第一試合からまるで決勝戦の様な戦いに観客は両者に拍手を惜しまなかった。
アキラ「ところで、仕事はいいのかい?」
謎メイド「問題ありません。」




