開戦への序曲
現在、世界の中心はガリア公国にある。
戦女神の加護とは違い、魔改造で士官候補生、公国騎士団を鍛え上げ、概念崩壊の法則を他国に一部流して商品の独占などの富国強兵政策と東の帝国に初めて勝利した国。
単騎で七英雄とそれに準ずる実力を持つ帝国幹部を退ける俺に加えて、軍事力さえ強化されている表面上、東西の大国のにらみ合いによる冷戦だが、実際はガリア公国が何時、攻めてくるのか?次はどんなアクションを行うのか警戒する三竦に近い状態にある。
まぁブリタニアは祖を同じくするクルトの民、東のトップのカグヤは俺とは恋仲?といか好敵?
の為、個人的な決闘はあるが、戦争には至っていない。
で、この大戦の原因なのだが実はロマリアが原因だったりする。
第一の英雄 “勇者”山本 修の異世界人としてのスペックが世界に知れ渡り異世界人達の捜索の引き金になった。
カグヤは元々異世界人を手中にせんとする国から自衛の為に力を振るったに過ぎない。
まぁ結果大陸の七割以上を支配するに至るので過剰防衛の域を遥かに超えているが・・・
ロマリアは勇者を使って大陸の覇権を狙っていた、カグヤが大陸の大半を統一したことから帝国領をガリアと同じように侵略する大義名分を得て、ブリタニアに圧力を掛け、他の異世界人の捜索と銘打って内戦を誘発しガリア公国を則る予定が、俺の登場で計画が大きくずれる。
結果帝国の為の補給路をガリアではなく、暗黒大陸と新大陸に変更し、現状は力を蓄えている最中であるのだが・・・
「それを俺が黙って見過ごすわけが無いでしょ。」
クリスタも国王も争いを好まず、世界を獲れる力を得た国になっても自国から仕掛けようとしない。
ロマリアの確執もあるにも関わらず、俺が戦場に出ることを必死で止める。
「この世界の争いに異世界人(貴方達)を巻き込みたくありません。」
瞳に涙をためて俺を説得するが奴ら(ロマリア)は止まらないだろう。
大陸の開拓が進み、戦力を整えたら、西のヨーロッパ連合の力を止められなくなる。
ロマリアの勇者 山本 修 始まりの異世界人にして、戦女神に並ぶ武勇を誇る英雄。
話に聞くと裏表の無い善人らしく、民衆に生きる勇気を与える正しく勇者。
彼との戦いは近い。
短いですが次回 新章に突入します。




