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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第3章 “悪魔使い” 佐藤 真理亜
25/64

華麗なる留学生はスパイ!? その10 似て非なる

20000PV 3200ユニーク突破!?

この作品を読んでくださる皆さんに感謝です。


ー時計塔 10F


トラップ地帯を抜け時計塔最上階へと続く大広間に出て、その奥に聖杯を見つけた瞬間、聖杯の周りに結界術が掛けられてしまい、触れれなくなりました。


「マ・マリアさん う後ろ」


「うわーん 振り返りたくなーい(泣)後ろに誰もいないよね? 駄目だよぉクリスタちゃん聖杯に結界なんてかけちゃ。めっ!」


「現実逃避しても現状は変わりませんよ?」


「あわわわわわわわわわわわ」


耳に何度も指をあて聞こえないふりをする。


だってあり得ない。 あんなに苦労して突破した罠をあっさり素通りしてくるなんてね。


 観念して振り返ると修道女のヘッドドレスを付けた本日15歳の誕生日を迎えた我らが生徒会長がいた。


「今のままでは、私が掛けた結界は破れませんよマリアさん?」


く、如何する手持ちで結界破壊 可能な手段は!?


「すぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーー」


そんなことを考えてるうちにクリスタちゃんが源呼吸で強化された肺から空気と風魔法をため込む!


くふふ。 さっきの茶番で私は耳栓を装着済みだ! 其れが彼女への合図だったのだよ明智くん!


「ほげぇ~~~~~~~~~~!!!!!!」


 制圧、威嚇スキルの咆哮が響く!


 歌姫のクリスタちゃんが使う声帯砲ボイス・キャノンは質量を持った音の大砲と音による振動にで、対象の水分を沸騰させる音波砲はあらゆるものを粉砕、沸騰させる必殺技だ。坊ガキ大将もびっくりな声帯砲だ。


 


 今回は塗料玉が標的で、指向性の持った攻撃の為、攻撃の範囲外にいる私たちは無事だが、衝撃砲と振動波の同時攻撃では例え無敵を誇ろうが、塗料玉は御釈迦だ!!


ー体育館観戦場

「おおっと会長に立ち向かうサクストン姉妹、妹のクリスタさんの大声!?での先制攻撃!」


「対象に合わせて、低周波、高周波の音波と音の衝撃波を使い分けていますね。 今回は声の振動で体内の水分、いや塗料玉の水分を沸騰させて割るつもりですね。 源呼吸で肺、声帯などを強化しているから威力も上がっているでしょう。」


「!!しかし会長には効果が無いようですが?これは一体?」


「そこがマグドレアさんの凄いとこなんですが・・・瞬時に声帯砲の波長を読み取り逆位相の波動をもった声帯砲で相殺していますね。」


「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」



ー時計塔10F


「ぞ ぞん”な”」


「すばらしい技ですクリスタさん。私でなければ今ので勝負は決まっていましたね。歌姫にたがわぬ技ですが、私も聖歌隊で歌には自信があるんですよ?」


女神の様な笑顔で賞賛をおくる瞬時に逆位相の音波をあて、打ち消し尚且つ会長は声帯に全くダメージが無い。


 レベル差が50以上ある彼女が会長に打倒しうる唯一の切り札をあっさり破られたのだ。


 同じ10傑でも一位と十位では此処まで差が開くのか。


「初見の技で音波を見破れるわけが無い、一体どういうこと!?」


マリアも驚愕する。 


まさかここまでの化物とは!レベル160オーバーの天才少女。


私達七英雄の域に届くであろう潜在能力を秘めている年下の少女。


バタッ 


横を見ると魔力切れを起こしたのかクリスタちゃんが気絶した。


不味い! 実力を隠して勝てる相手じゃない。 此処はミーナ組が此処に車で時間稼ぎを・・・


「・・・ミーナさん達なら来ませんよ? 此処に来る途中にこの会に通じる階段全て塞いできましたから。」


 そのせいで旦那様(予定)に念話で叱られましたけど❤っとこぼすがますます不味い、此処は諦めるかと塗料玉を割ろうとするが。


「棄権や手を抜いて戦おうなんて考えないでくださいね❤」


「(悪魔使いさん❤)」


会長が念話で私の正体を告げる。


「っつ!! いつから気付いていたの?」


この娘の眼が私に惚けるという選択肢を取らせない!


聖女や女神を彷彿とする姿なのに、恐怖で体が竦む、一年前の教授と彼女が重なって見える。


「最初からですよマリアさん。」


「(確かに高度な隠蔽スキルと妨害スキルでしたが私には通用しません。


アキラさんとナミさんを警戒し過ぎ、貴方と同じように実力を隠蔽する実力者の存在を失念していたの


が原因ですね。)」



念話でそう答える少女。


「さて、お話もここまでにしましょう。時間も押していますし本気で来てくださいね❤」


「拒否権はないんでしょ?」


「ええ♪」


悪魔召喚 上位悪魔の剣の騎士を呼び出す。


 この世界で便宜上悪魔と呼ばれる存在は、異教の神々や英霊達だ私は彼らを実体化させ使役し、その霊体を取り込み憑依経験により技能を吸収できるし、聖者の魂の一部を切り取り、スキルやレベルを吸収する能力もある。


 つまり、私は過去、現在の英雄や異教の神々の力を簒奪し我がものに出来る能力。


 対して彼女は一度見た、技術、魔法を見破り瞬時に見破り無効化し修得出来る能力。


似て非なる能力をもった者達の戦いが始まる。


残り時間 00:58:12 脱落者5名


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