華麗なる留学生はスパイ!? その6 聖杯争奪戦 開幕
眠いっす。
「さーもう間もなく!士官候補生十傑による聖杯争奪戦が開幕します!! 実況は私、放送部のダニエラがお送りしまーす。解説はご存じガリアの英雄ミスタ・ワタナベと助手のナミさんですお送りします!」
「よろしく。」「よろしくお願いします」
「「「「「「「ワーーーーーーーーー!!!!」」」」」」」
大盛況ですねー! 今回学園の羨望、憧憬を集める人気者、実力者が公にルールに則ったとはいえ、ガチで戦うんですから、話題も騒然です。
ちなみに参加者以外の生徒は講堂に集められ、手元と講堂内のスクリーンで校舎内に設置された監視カメラ(魔法水晶製)の映像を分割して観戦している。
「ルールの確認ですが校舎内の何処かに隠された聖杯を見つけ出すか、最後まで生き残ることが勝利条件となります。」
「脱落した者は相方が優勝しても賞品はやらんからなーww」
「主様は、相変わらずケチですね。知っていましたが。」
「ナミは相変わらず可愛いな。 知ってるけど。ww」
「主様///」
「おーっと 隣で見せつけてくれるとこ恐縮ですが仕事をしてくださいよ御二人さん!」
何をやってるんスか あの夫婦?
てかやっぱり隣に居るのあの時の精霊っすよね?
完全に受肉してますね。どんだけの魔力があればできるんスか!?
「さて、まずは出場選手の紹介に入りましょう。」
まずは一組目 本命の生徒会コンビ クレア・ルーシャス組ー
「「「「「「おねーちゃん頑張れー!あと誕生日おめでとー」」」」」」
「「「「「「かいちょー!!!!」」」」」
「はーい♡」
「「「「「「ルーシャス爆発しろォォォ!!!」」」」」
「なんでー!(泣)」
「ご存じ全てにおいて最高の成績を誇る序列第一位!本日15歳を迎えました我らが生徒会長クレアさんと書記のルーシャスです!!」
「教会から姉の応援に駆け付けた子供たちと生徒の声援!ルーシャスに野郎共からブーイングの嵐が巻き起こる!!」
「どちらも皆から慕われる人気者組だな。二人とも実戦経験も高いし、息も合うだろう。」
「さて、優勝賞品ですが教授が叶えられる範囲のものなら何でもOKだそうです。 紹介ごとに発表していきましょう。」
「クレア会長の優勝賞品は・・・・・ワタナベ教授の御嫁さんにして下さいぃぃ!?」
ははは やりますねー 会長。 そういえば彼は兄弟子でしたっけ?
「「「きゃー!!」」」
「「「「また アンタか!! このヤロー!!!!」」」」
「おおっとワタナベ教授は我らがクラリス王女殿下と隣国のカグヤ皇帝から求婚を受けています。更にナミさんも教授の助手兼良妻を名乗っています!! さぁ教授返事をどうぞ!!」
「優勝したらそのまま式を挙げるぞー!」
即OK!?
「おおーーっとまさかのOKでましたぁぁぁ!! というかそれでいいのか!? あんたぁぁ!会長嬉しさのあまり、オーラが柱の様に立ち上っております。 結婚はこれは期待できます。」
「ちなみにルーシャスは生徒会の予算を10倍にだそうです。」
「ついで扱い!?」
ガリア王宮
ーパリンー
「姫様!? 如何されました?」
クラリスが行き成り持っていたティーカップを握りつぶし驚く侍女。
「いいえ何でもありませんわ 何か泥棒猫が増えた気がしまして?」
「は?」
ヴァルキュリア帝国 宮殿執務室
「む? 何やらいやな予感が!? 彰さんのもとへ言ってきます。」
「逃がしませんよ陛下? 心配せずとも向こうにはミーナがいるから大丈夫です。」
「で、でも」
「へ・い・か?」
「うう… ミーナちゃんが羨ましいorz」
王立士官学校 講堂
「さーて行き成り優勝候補からの求婚が来ましたが次行きましょう次!!」
「主様はおモテになりますね♡ 私も鼻が高いです❤」「いやー///」
気づけ教授!その自称良妻から桃色オーラではなく暗黒面のオーラが出てるぞ!!命取りになるぞ!
「いつもは犬猿の仲!しかし今回ばかりは手を組んだ剣士達!! 副会長&風紀委員長の武闘派コンビ! アリシア・ジーク組ー」
「2位と4位が組んだ高レベルの剣士コンビですね。会長の対抗馬ですね。」
「「「「アリシアさまー」」」」
「「「「兄貴ー!!!」」」」」
副会長は姫騎士の名に違わぬあり方に女生徒にも人気があるヅカで、風紀委員長は男どもに人気がある兄貴分だ。 二人とも凄腕の剣士である。
「この二人は賞品が同じですねー 教授のコレクションから一つ武具を譲って欲しいそうです。」
「会長!! 今回ばかりは勝たせて貰う!! 姫様の為にも!」
「会長とも本気で戦ってみたかったんだよなぁー さぁーどうっすかねー?」
さてさて会長と副会長がぶつかり合ってる隙にサクッと聖杯回収ですね。
「続きまして三組目!! このペアも侮れません! 天下のヴァルキュリア帝国からの留学生!
帝国幹部会 錬金術のエキスパート! ヴィルヘルミナ ヴァルキュリア!! そして、若き将軍の相
方を務めるのは、死亡フラグを立ててはへし折る 運命に打ち勝ち、死神にも嫌われた 学園一のラッ
キーマンにして、誉れ高き、無詠唱魔法修得者 ケント イェーガー!!
戦女神に愛された少女と死神に嫌われた男の組み合わせです。」
「この二人はレベルに比べて、かなり高い実力を有していますので、前の2組にも勝るとも劣りませんね。」
「そういえば、教授は戦乙女を二人同時に相手取ったことがありましたね。」
「いや かなり苦戦しました。 当時の彼女達と同格の力を有していますし。 まだ発展途上なのが末恐ろしいですね。 ケント君も源呼吸の技術も高く、生き残る術も高いですし。このゲームではかなりの強敵に化けますよ。」
「おれ、この戦いに勝ったら店を開くんだ。」
「明確な死亡フラグですね~。」
ミーナ・ケント組の報酬は
「・・・・共に研究費と開店資金にエキュー金貨3000枚ずつだそうです。」
「あっはっはっは ここぞとばかりに大金を要求してきたな? 庭付きの砦が建てれますよ?」
4組目
「狩人コンビにして部活連合組です。 バランス抜群のペア! ジョン・ソフィア組ー」
「索的、隠密、追跡、狙撃など、今回のゲームに最も必要な技術を持つ二人ですね。どの組に当たっても大丈夫でしょう。」
「彼らの報酬も同じですね。 教授から個人指導で、秘伝の奥義を伝授してほしい。」
「ほー 技術指導を願うとは感心だが、奥義か。 ま 勝てたらな。」
そして私達の組
「ブリタニアからの留学生組 召喚術と精霊術を扱うサモナーペア!大穴マリア・クリスタ組です。」
「確かに伏兵という点では大穴ですね。今回私が最も注目している組です。」
な・・なんだってー!! やはりバレテいた如何する!? ここで戦うか? いや・・
「何と教授が最も注目しているとは!? 彼女達には今までの選手たちを超える何かがあると!?」
「ええ、万馬券並みの倍率でしたから大金振り込みました♪」
「・・・・」
「・・・・・・・彼女達は学園トップクラスの頭脳を持ち、源呼吸に加え、召喚術を使用できる以上、このゲームの中においては最強とも最弱にもなりえるジョーカーの様な位置になります。 戦うか、聖杯の探索か、他のペアに遭遇した時の状況判断を間違わなければかなりのダークホースに化けまよ。彼女達の頭脳プレーにも期待しています。」
・・・・トボケているようですが、やはり実力を隠している存在にうすうす感づいているようですね。
まぁ私と特定は出来ないし、逃げ隠れのスキルに置いて私の右に出る人は・・・
あの影の薄い人位ですね。
くふふふ
「優勝賞品はマリアさんは優勝するまで秘密だそうです。クリスタさんは帰りに出場者みんなに御馳走してくださいとのことです。」
さーて、ちょっと優勝してきますかね?
次回 ゲーム開始。




