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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第3章 “悪魔使い” 佐藤 真理亜
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華麗なる留学生はスパイ!? その2 “源呼吸”

マリア「なーんか説明多すぎないっすか?」

作者 「そのために君が生まれたのだよ。」

マリア「マジッすか!?」


マリア=サクストンは佐藤 真理亜の偽名です。

 異世界人がもたらすのは何も強力な力だけではありません。

なにかと核兵器みたいな扱いを受ける私達ですが、この世界より1000年以上進んだ文化をもった世界から来たのです。 蓄えている知識は他の人たちと桁が違います。

故にかなり文明が発達し始め、近代技術まで発達できるはずです。

今は研究中で実用化したものは少ないですが。


 でも生産職系の本職である教授と人形師さんは桁が違います。


 異世界人は個人の嗜好や能力などに能力強化の補正が効きます。


 その中でも以前は外科医だった人形師、教師を志望していた教授、バイク屋店主だった改造人間は其れが顕著で、医術、工学技術、学問レベルが跳ねあがり、魔法文明と合わさり現代技術を上回る自動人形、自動義手などが発明されました。


 教授は農業、生物学、化学、数学、言語学の知識量が増加しているのか本人が元から持っている知識なのか知りませんが世界一受けたい授業クラスの指導力と知識を持っています。


 異世界人がもたらす虚飾(付け焼き刃)の技術や文明ではなくこの世界の住人自身の成長を促す、実力を底上げする力が本質ですねー。


 「マリア・サクストンさん!」

 

 「はっはい!!」


 今日もマリアは潜入任務に励みます。




 




「マリア。せっかく留学に来てるんですから真面目に集中しないとだめですよ?」


 とブリタニアの王女様が申しております


「あはは ごめんごめん クリスタ。ちょっと考え事しててー。でもちゃんとノートも取ってるし、回答もまちがえてないよ?」


 砂金の様な綺麗なブロンドに、碧眼を持つ、いかにもどこの王女様ですか?(ブリタニアの王女ですねー)という外見の美少女ちゃんは同じブリタニアの留学生のわたしを心配して話しかけてきます。

 

「でも、私達が国の代表なんだから気をつけてね?」

 

「あーい 次の講義はお楽しみの教授の授業だから、いつものような真似はしないから安心して。」


「マリアはミスタ・ワタナベの授業の時だけはいきいきしてるわね。始めあんなに授業に出席するの嫌がってたのに。」

 

「あの先生普段めっちゃ顔怖いもん!笑ってたら聖者みたいだけど。正直初対面の時、震えが止まらなかったもん。」


「あー確かに鋭い眼光だったわねー。でもあんなに怖がるほどかな?」



 いえ一年前のことです。殺気あてられて脅されました。ort


 でも彼の授業は、ほんとに楽しい現代日本の高校レベルの授業を魔法と一緒に教えてくれるのだ。


 始め授業を受けた時、私は元いた世界に帰ってきたのではないかと涙を流した。


 学校の授業はこんなにも楽しいものだったのか。渡辺教授は学ぶことの楽しさと私に故郷で女子高生だった時の事を思い出させてくれたのだ。


 この授業が楽しみでしかたない。


 


 まぁ其れは其れ、此れは此れ。スパイ活動はちゃんとやらせていただきますが何か?


 覚悟しててねルッパァ~ン 


 


「例の教授の講義の後、毎日午後は竜の墓場や王墓での乱獲でしたよね。」


「そうそう、墓場なのに骨さえ残らなくなりましたね。」


 私達が雑談していると予鈴が鳴り、渡辺教授が教室に入ってくる。


「先週はお疲れ。よくやった皆の尽力によってガリア国内のアンデッドやゴーレムによる被害は激減して皆の底力もあがったことだし、今日は皆に新しい知識と技術を教えるぞ。今日は人体の構造の復習と応用についてだ。」


お❤今日は生物と保健体育の授業かな? 保健体育なら得意分野ですよ!?


「マリア・サクストン君 人体の構成材質を答えてくれ。」


よし、あの名台詞がいえる。 今日はついてる。


「はい!水35ℓ・アンモニア4ℓ・石灰1.5kg・リン800g・塩分250g・硝石100g・硫黄80g・フッ素7.5g・鉄5g・ケイ素3g・その他少量の15の元素..で構成されてます。」


 その答えに満足して教授は着席を促す。


 信じられないことだが、この学校では元素記号の配列表も教えられており、この知識を訊きつけた国中の錬金術師が教授の授業を受けにきたのはいまや語り草で他の分野にも同様に起きている。


 そう言ってる間に人体の内臓の仕組みや解説といった生物学の授業が進んでいく。


「で、お待ちかねの新スキルにして、レアスキルの再生能力リジェネーションを教える。」


 その言葉で教室が凍りついた。










・・・・・ちょっと待って 今なんつった?この人?


「せ、先生。 あの再生能力って先生や皇帝が持ってる あの再生能力ですか?」


おお。よくぞ聞いた 生徒A そうだ異世界人の伊藤女帝と渡辺教授のみ修得している不老不死の技法ではないか。 其れを修得可能? てかやすやす教えて大丈夫なのか?


「ああ それで間違いない。 何、心配するな本当に不老不死になるわけじゃない体がいつもより頑丈になり、若さを長く保てるようになる位だ。」


それをきいて安心しました。本気でそんな秘法が知れ渡ると其れを求めて戦争がおきますよ。


「治癒魔法が掛かる際、人体の自己治癒、代謝を加速させて治療が行われる。 この際身体能力、運動能力も加速されているんだ。」


「魔素を取り込み肉体、魂を強化することでレベルが上がり俺達のスペックは向上する。ここまでは理解できるな?」


うむ、治癒魔法のその副作用を研究して開発されたのがバフと呼ばれる補助魔法だ。


「攻撃、防御、回復は全てこの治癒魔術、俗に白魔法で一通り掛けることが出来るが効果は長時間続くものではない。だが、わざわざ魔法という形にしなくても、常にこの効果を維持し続ける技法がある。」


「イメージとしては体中の毛穴、さっき授業で教えた細胞の核から、取り込んでいた魔素を煙や霧のように立ち上らせ、体に纏う感じだ。」


ほほうHXHの纏ですね。また中二心をくすぐる真似を・・・・


さっすが 彰せんせー 私達に出来ないことをやってくれる。そこにしびれる憧れるー!!


「これが熟練者が無意識の内に使っている戦闘技法“源呼吸”だ。一定量の魔素を蓄積した人間は器から漏れ出てる魔素を爆発的に放出し、攻撃、防御力を底上げしたりしている。君達が魔素を取り込むのを無意識のうちに行っているだろう? 呼吸と同じで魔素を吸い込み、蓄えた魔素をスキル、魔術に換えて吐き出してるわけだ。」


「分かりやすく言えば、魔素が酸素で、魔法が二酸化炭素だ。肺を使って行う呼吸で魔法を 皮膚呼吸によるのが源呼吸だ。 これにより魔力で出来た粘膜状の服、鎧を纏えれば成功だ。」


あ、分かりやすい。 


こうして出席者の全員が新スキル“源呼吸”を修得に励んだ。


因みに発はできないようです。orz

  

源呼吸 呼吸法により力を為、放出、強化、防御、治癒力を強化する。

参考にしたのは東洋武術の丹田法とHxHの纏です。



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