華麗なる留学生はスパイ!?
ふっふっふ
遂に潜入に成功したですよ? あの魔王が潜む魔境へ・・・
たった一人で世界大戦を冷戦にまで持ち込んだガリアの“教授”。
この国に来るのは一年ぶりです。
普段から仮面にフードを纏っていましたから私の顔は割れていません。
ガリアからブリタニアに利益のある情報を盗みまくってやるですよ?
「アリアさん。」
「は はい!」
担任のカトレア女史が黒板にある数式を教鞭で刺しながら私に
「この問題を解いてもらえますか?」
しまった今は授業に集中しないと!
「わ、わかりました。」
慌てて席を立ち、黒板に解答を書いていく
なんか学生のころを思い出すなー。
休憩時間になり、次の授業の準備に取り掛かるます。
さっきは危なかったです。危うく恥をかくとこでした。
あ どうもみなさんこんにちは。
私はマリア。 佐藤 真理亜 17歳です。
金髪のショートヘアーに青い瞳が特徴の日系ハーフです。
見た目もろ西洋人の顔立ちですが、生まれも育ちも日本です。
2年前この異世界に落ちた時、色々苦労しましたが、今やブリタニアの王宮勤め。日本でいうところの公務員! しかも官僚クラスですのよ奥さん←誰?
パパ、ママ、クリス兄さん。私は異世界でたくましく生きています。
まぁその マリアちゃんの冒険劇はまたの機会に話すとします。
長々と続いた過去編がやっと終わったのですから! 今の話をしましょう。 今の話を。
内戦から一年達、東の帝国、西の王国による世界大戦は現在、冷戦状態にあります。
帝国と王国の間に挟まれた小国ガリアに一年前に現れ、英雄アキラ=ワタナベが東が仕組んだ内戦を鎮めて西の帝国の二大英雄を撃退し、先月には講義で公表された「概念崩壊の法則」で一気にガリア国内の武力を引き上げ其れに必要な物資(ポーション、金の針など)を各国から大量に輸入し、他国の国力の強化を抑制した挙句、インフレを起こしたアイテムを独占販売して、ガリアに多大な利益をもたらしてしまったのです。
おのれ!これが孔明の罠か!!(←違う)
そして、慌てた各国が留学生を送り出したんですよ?
ブリタニアからは王家の遠縁の少女クリスタとこの私、異世界人のマリアです。
なぜか異世界人は日系の方がほとんどで、私の様なタイプは前例が無いそうです。
ですが、好都合 年齢、強さ、知力、美貌がそろった私に白羽の矢が立ち、クリスタちゃんの護衛も兼ねて一緒に敵国に留学だー♪
正直、めちゃくちゃ怖いんですがね?
だって去年、山本氏と高橋氏(勇者と海賊王)が二人してほかの大陸に遠征中で、私にガリアで内乱を誘発するから協力しろって東のお偉いさん達と元老院が圧力を掛けてきたんですよ!?
で、他国の悪魔使い達と共同して、王宮を包囲しました。
他国の悪魔使いは下級悪魔を大量に召喚し混乱を招く、私は上位悪魔を召喚して異世界人の捜索に当たりました。
結果、私は渡辺氏を発見 任務成功 後の方は全滅です。
高位の精霊と契約しているだろう事から私と同じタイプの英雄みたいですね
しかし、此処からが問題、悪魔の力で通常より強化された千里眼で監視している私と目線を合わせ
ツギハオマエダ
と唇を動かすんですよ。
誤解ですから!!
私じゃ無いから!! 顔が猛禽類のように怖い人なので急いでその場を離脱しました。
その一ヶ月後、東の七英雄を2人とも撃退したという情報が届きました。
やっぱ怖い人です。あと悪魔使いの私を警戒して西の帝国を背も込まずに撤退したという情報もあります。完全にマークされてます。
顔は仮面で隠していたので、面はばれていなかったのが幸いです。
さて、そんな回想を終え、私はそんな魔王の巣窟に潜り込んでいます。
というか“悪魔使い”である私に魔王と言わしめる彼を調べてブリタニア女王のエリザベス
通称ベスちゃん、またはロリ姫ちゃんの為に頑張らないと。
其れに久しぶりの学園生活も満喫しながら今日も美しき女スパイ真理亜ちゃんは戦うのだ!!
「マリアさーん。 もう授業はじまってますよー。」
勘違い系 (強いと勘違いされる)
ブリタニアの英雄登場!
彼女の学生生活の明日はどっちだ!?