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(旧)異世界攻略のススメ   作者: 渡久地 耕助
第2章 “戦乙女” 伊藤 迦具夜
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戦う理由

この世界「アース」にも異世界人に匹敵する実力者はちゃんといます。


モブとは違うのだよモブとは!!



 戦いを終え、通信魔石で辺境伯に連絡して国境警備隊が派遣するのを待っていると、夕日を背に飛竜が

三頭、こちらに向かって飛んできたとナミから報告を受け、砦の外に出ると、目の前に三体の飛竜が急降下して降リたった。


ズンと力ずよく大地に降り立つ、3人の美姫・・・いや戦乙女が降り立った。


一人は先の戦闘を見届け、鈴木氏を転移魔法ぐで救い離脱した燃えるように赤髪が特徴の大剣豪アリア


金髪縦ロールで 如何にも貴族というオーラを放出している 魔術師風の淑女。


そして、日本でも絶滅危惧種とされた大和撫子にして、絶世の美少女がいた。


見た目は全員、見目麗しい美女たちだが、纏うオーラと感じる圧力が今まで相対した者たちを凌駕し、今朝戦った鈴木に勝るとも劣らぬ実力を備えていることが、今までの経験が教えてくれる。


というか、アリアも今朝とは比較にならない圧力プレッシャーを感じる。


「はじめまして、渡辺 アキラさん。私、伊藤 迦具夜と申します。よろしく。そしてこちらの二人が・・・」


「近衛騎士隊長 アリア・V・セイフィートだ。朝方ぶりだな。」赤髪のポニーテイルが


「宮廷魔術師、兼 西帝国連合 筆頭魔術師 エレノア・L・V・エーデルワイスですわ。」と金ドリルが自己紹介する。


ミドルネームにヴァルキュリアをつけるのを許されるのわ、ヴァルキュリア帝国幹部会のみだ。


 身分の貴賎問わずの完全実力制の頂点に名の通り戦乙女、そのうちの二人に加え七英雄の戦女神にして若き女帝のかぐや、までいる。


 近いうちに相対すると覚悟していたがその日の内に対象自ら来るとは驚きだ。


「渡辺 彰、アキラってのは表彰の方の漢字を使う。此処では教授として働いている。」


「ご丁寧にどうも彰さん、私はおとぎ話の迦具夜姫と同じ字です。」


「名は体を表すってきくがその名にふさわしい美しさだな。」


「まぁ お上手ですね❤ でも、あなたにお誘いを断られてしまいましたわ。」


「それで日も変わらぬうちに、俺の所まで?」


宮殿は余程、暇を持て余しているのか?


「ええ、やはり人を使うより、自分でお誘いしないと!渡辺 彰さん私と共に帝国に来て下さい。その知恵と知識を私にお貸しください。一緒に帝国を盛り上げていきましょう!!」


どうやら違うらしい。


帝国民の為に奔走する名君の様だ。


一見すると皇帝という重荷を背負わされた子犬のような庇護欲を誘うか弱い少女だ。


現に後ろの二人はその愛くるしさにやられている様だ


アリアは赤面しているし、エレノアは身を悶えさせている。


で俺はというと


「だが断る。」


ヒクッとかぐやが震え、涙目になる。同時に後ろの二人から殺気が放たれる。


アリアの目が「何?陛下のお願いが訊けないというのか?コラ!!」と訴え、エレン嬢は「泣かしたら殺す」とクチパクで俺に伝える。


怖えーよ、目がマジだよあの二人!! だが俺はNOといえる日本人です。


「な なんでですか?理由を訊いてもいいですか?」


「俺はこの世界から帰る方法を探すために行動している。今は世話になったガリアの人たちに恩を返す為に、教授の役職に着いたり、内乱を鎮めたりしたが、元々遺跡発掘は異世界アースと俺達の故郷、地球へと帰るために研究を始めたのがきっかけだったし異世界の覇権争いにかかわる気もない、義嗣(人形師)

とそこんとこは同じだな。


君達、他の七英雄と違う! この世界に干渉する気も無かった。教授に就任したのも、俺が居なくなっても困らないように後釜を育ててるんだしね。」


「・・・なにか向こうの世界に未練があるんですか?」


「未練は無い!が、何の覚悟もなくいきなりこんな剣と魔法のファンタジーな異世界に落とされたら危ないだろ?だから帰還方法を見つけてもし、僕らと同じ境遇で、地球に未練のある人を返して上げれるように俺は帰還方法を探しているんだ。伊藤さんは帰りたくないのかい?」


「私は……ありません。 この世界こそ私の故郷です。それに私を支えてくれる人たちがたくさん居ます

し、この世界では私がいなくなると寂しがる人がたくさん出来ましたから。」


そう言ってかぐやは、アリアとエレノアの方を振り返ってほほ笑んだ。


アリアは涙ぐんで、エレノアは目をそらしている。


殺気を飛ばしたり、起こったり、泣いたり、照れたり、忙しい連中であるがいい人たちなんだろう。


さて、此処でお開きかな? 俺は何もこの世界で覇権をめぐって争う気が無いことを伝えたし、さぁめでたし、めでたしと思っていたら。エレノア嬢が爆弾を投下しやがった。


「陛下?やはり、彼の様な人材をガリアで埋もれさせてはいけません。ここは彼をこちらに引き入れ、

ガリアを帝国の属州にして、ガリアの民を我らの庇護化に置き、彼には存分に帝国領の遺跡探索にあたり有事の際には登用させてはいかがでしょう?」




空気読めよ!!お前は!!


俺は今のところ国に関わる気無いって言ったでしょ!! 国のしがらみにとらわれると厄介なの!変な嫉妬も買うし、力と権力ともに責任が伴ってくるんだから!俺は自由に平穏にくらしたいのよ!!




「あ、それは名案だわ!!さすがエレン!!私も力になれますし、アキラさんをそばに置けるし❤ガリアの強化を防いで帝国も豊かになるわ☆・・・というわけでやっぱり帝国に来てもらいます。」


 

 アリアが抜刀し、エレノアから魔力の奔流が流れる。


「あきらさーん 手加減は必要ありませんよー 分かっていると思いますがレベル150以上の実力者が相応の装備をもって挑めば、私達の様な異世界人にダメージを与えられる攻撃力を有することが出来ます。 当然帝国幹部会のみなさんはレベル150を優に超えています。死なないように頑張ってくださいね。 2人が終わっても次は私が相手ですから❤」


だから、何で戦いになるんだよ!


「だってこんな実力者を前にして逃がす手はありませんよーww」


心読んでんじゃねーよ! どこの戦闘民族ですか!?


「名乗りはあげたな、私も貴公程の男と相対するのはスズキに続いて2人目……いや三人目か?

今朝の戦いの続きといこうじゃないか2対1とはいえ正々堂々と戦おう。」


「私も帝国の情けない男達よりは楽しませて貰えそうで、ワクワクしますわ☆」


あ”-さすが戦乙女、見事に戦闘狂だよ。


「・・・やるしかないか」


「そうです、実力がものをいう帝国流でおもてなしして差し上げます。」




 戦闘が始まった。


長いのでわけました。


次回 VS帝国幹部会

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