1/2
書き出し 境遇
いつの日からかだろうか、自分は他人の言葉を信用出来ないようになっていた。
目を覚ますと太陽は南から西に下がる頃、僕は時間を確認してすぐに希死念慮に襲われた。元より他人より元気に生きようとか、命を懸けてまで成し遂げたいことがある訳でもないのだから、自分にとっては当たり前なのでもある。漠然とした死への願望があった。世の中の人がどんな風にして自殺まで追い込まれるのか知っている訳では無いので、もちろんこんな低俗な自殺願望とは決して相容れないものであることしか知らない。少なくとも、追い込まれてる人よりも贅沢な生活を送れているのだろうなという感覚はある。身の回りの事が自分で出来る程度には生活用品も勉学も身につけさせてもらった。そのうえ大学にまで通わせてもらっている。贅沢なのだ。この贅沢な大学生活というものに不安感を覚えてしまったのが、自分の人生の転落への始まりなのだろう。




