2-30.お茶会
お茶会の お菓子が おいしい。
テリーヌは、材料を テリーヌ型に入れて、焼いたり 冷やしたりして 作られたお菓子。
抹茶チョコを使った、緑のテリーヌは、香ばしい匂いがして パクパク 食べれちゃう。
ココアワッフルは、あまり 甘くないのが、素敵。
少し苦味もあって、お茶に ピッタリあう。
天草から作られた、寒天。
チョコソースを 混ぜ込んだ チョコ寒天は、プルプルした 食感が たまらない。
あっ、どれも ちゃんと 異物検知魔法で、チェック済み だよ。
[美容師の娘] 【 2-30.敬語は、やめない? 】
今日は、お茶会。
女の子4人でおしゃべりするのだ。
先日の実習で、おしゃべりが できる 友達が 出来た。
そう、双子姉妹ライリューン、ライレーンと 仲良くなったのだ。
オリンピュアス様が・・・。
おかしいでしょ。 ケンカ してた じゃないの。
私と 仲良くなる流れが、普通でしょっ。
「そうなのね、ライリューンが、ジュニン師の下妻なのね。」
「はい、オリンピュアス様。
実際は、卒業してからに なりますけどね。
その約束の証として、銀のプレートを 頂いたのです。」
オリンピュアス様と、ライリューンが、仲良く おしゃべり。
ライレーンが、タイミングよく相槌を打つ。
私のこと 忘れてないよね? 3人とも・・・。
双子姉妹は、平民出身。だけど、身分は、低くない。
2人とも、ホームカンシ教団、教祖ケニオンの息子の下妻なのだ。
三男ジュニンの 下妻が、ライリューン。
長男キョニンの 下妻が、ライレーン。
2人とも、教団の 銀色のプレートを 持っている。
そう、私の 金のプレートと 同じようなもの。
私のプレートは、教団への罪を 全て許される。
身分としては、司祭より上で、教祖と同等となる。
銀のプレートは、教団の司祭と 同じ身分として 扱われる。
と、いうことで、双子は、私には、逆らわない。
でもね、それって、上下に身分差があることになるのよね。
2人は、私に対して、ちょっと遠慮がちで、よそよそしい。
オリンピュアス様は、最初は、身分がどうこう言っていた。
だけど、双子が、私より下と確定したら、満足したらしい。
それ、オリンピュアス様とは、関係ないでしょ。 とは思うんだけどね。
「ねえ、もう、敬語とかやめない?」
私の言葉に、双子は、ぱっと オリンピュアス様との 会話を 止める。
そうなのよね。
私が何か言うと、命令されているみたいに 対応しようとする。
やりにくい。
「アリー様、それでは、周りに 誤解を 与えかねません。」
ライリューン、何を誤解されるのよ。
「そうです。アリー様は、金のプレートを お持ちです。
教祖ケニオン様や、大司教ピーター様のような 存在なのです。
私たちが、軽々しく お話を するわけにはいけませんわ。」
ライレーンも、私に対して態度を変えようとしない。
「オリンピュアス様も、なんとか 言ってくださいよ。」
「アリー様が、その口調では、2人とも 変わりませんわ。
私を 呼び捨てにするところから、始めませんか?」
「オリンピュアス?」
「そうですわ。 私は、アリーと 呼びます。
いかがでしょうか?」
あら、意外。 オリンピュアス様の方が、くだけてきた。
「じゃ、ライリューンもライレーンも、そう呼んでね。」
「私のことも、オリンピュアスと 呼んでいただきます。」
オリンピュアス様・・・じゃないや。
オリンピュアスって 思ったより、いい人ね。
「ところで、気になっていることが あるのですが・・・。」
はいはい。オリンピュアス。なぁに?
「アレクサンドロス殿下とは、どうなのですか?」
あっ・・・。えーと・・・。それはねぇ・・・。
「とりあえず、一応、婚約者? かな?
よく分かんないのよねー。」
「私は、殿下の婚約者となるよう 育てられてきました。
小さい頃からです。
アリーが 現れるまでは、そうなるものだと 思っていました。
なので、少し、混乱しています。
でも、解放されたような 気持ちもあるのです。」
「アレクサンドロス殿下から 解放された 気持ち?」
「いいえ、決まりと 思い込んでいた 未来からの 解放です。」
オリンピュアスは、アレックスと結婚し、王妃となるよう 育てられてきたらしい。
解放ねぇ。
私は、何か問題があったら、婚約なんて 解消するつもりだし。
「え? そんなこと出来ませんわ。 王命ですのよ。」
え?
「私たちの、下妻も 解消には、教祖の 許しが 必要ね。
王命による婚約の 取り消しは、王の許しが 必要だと思うわ。」
えーー。
私は、ライレーンが、普通に しゃべってくれるように なったことを、嬉しく思う 余裕もなく、驚いた。
「もしかして、王妃、決定なの?」
やだよ・・・。
「アリーって・・・バカ?」
ライリューンは、容赦がない。
だけど、この言葉遣いは、身分の壁をなくして 仲良くしようと、努力してくれているんだと 思う。
「ここまで 常識がないとは・・・。」
え? オリンピュアス?
「この おバカが、未来の王妃で 金のプレートを持つ?」
ライレーン?
「アリー。あなた、政治には、口を出しては いけませんよ。」
「絶対、出すべきじゃ ないわね。」
「公の場に 出なければ いいんじゃない?」
ちょっと・・・。 3人とも急に・・・。
「やっぱり 敬語に 戻した方がよさそう。」
「「「却下っ」」」
こうして、私は、おしゃべりが できる友達が 出来た。
きっと、仲良くできる。
たぶん、仲良くできる。
バカにされてる 気がしなくもないけれど、そう思う。
お茶会が終わって、マーガレットに、お友達の 報告をした。
マーガレットは、にっこり笑ってくれた。
「アリー様、良かったですね。ところで・・・
ほっぺたが、ちょっと 丸くなった 気がします。
明日から、お菓子は、減らすことに 致しましょう。」
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え? マーガレット? 気のせいだよ?
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ブラウザを開くと、ダイエットの広告が出る人は、
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蛇足1.
今日は、ブラウザを開くと、服とダイエットの広告ばかり出ます。
あと、ゲームの広告も出てますね。
試しに、いくつか広告をクリックしてみました。
そして、すごく効果がありそうなダイエット食品の広告を見つけました。
女性のビフォーアフター写真。
食事を1回その食品に置き換えるだけで、こんなにも痩せることが出来るの?とビックリしました。
ただし、少し問題があるようで、後ろの時計も、細長く痩せていました。
周りの品物に、影響がでていたのは、強い作用に対する副作用かもしれませんね。