1-5.野ばらを見つけた
母ウェンディは、美人だ。
彼女は、バラの花のよう人を引き付ける。
胸はないけど、それはスレンダーって、言うんだよ。
父イアンは、ハンサムで優しい。
口数は少ないけどね。
今日も、私を遊びに連れてきてくれた。
あっ、美容院ボエロは、今日はお休みです。
ウェンディは、お出かけ。
まだ3歳児の私は遊ぶのがお仕事だね。あと、寝ることと、食べることも!
「アリー、この辺の花にはトゲあるから気を付けるんだよ」
もちろん分かってますって。
お日様に照らされたこの山は、イアンとウェンディが、よくデートに来てた場所らしい。
今日は、私とイアンがラブラブデートなのだ。
白色で、小さな花をいっぱいつける 野いばら からは、さわやかで甘い匂い。
コレは、私のイメージかな?
サンショウバラの ピンクのかかった白い花は、甘くてフローラル。
これがウェンディ
シロモッコウバラは、バラじゃないみたい。 フレッシュで さわやかな香り。
イアンみたいだね。
川の流れに浮くバラの花を見ながら、のんびり過ごす。
夕日が山肌を照らすとても美しい景色がみられる時間。
それは、帰宅の時間でもあった。
あぁん。 楽しいイアンとのデートもおしまいっ。
「これ、持って帰ってお庭に植えちゃダメ?」
どうしても3種類の 野ばら を おうちに連れて帰ってあげたくなった私は、イアンにおねだりをした。
「わぁぁぁ」
イアンすごい。
手を地面につけると土がうごめき、するするっと 1メートルを超える大きな器が現れる。
野ばらを植え替えるのには 何故か魔法を使わずに、木を削って作ったスコップと手で掘り返す。
トゲで二人とも手と腕がすり傷だらけだけど、イアンが土魔法で作った大きな鉢には、3種類の野ばらが並ぶ。
そして・・・
暗くなってきた道を帰るんだけど、大きな鉢を両手で抱えてるイアンと手をつなぐこともできず、もちろん抱っこもしてもらえない。
ん~ちょっと損した気分。 バラは、持って帰るんじゃなかったかな?
トゲで出来た手のひらの傷は、ウェンディの水魔法でサッと治してもらいました。
帰るのが遅くなったことを、イアンと2人で叱られた後に・・・。
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そして 庭には、父、私、母…のバラが仲良く並んで植えらたのだ。
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夕日が山肌を照らすとても美しい景色
夕日に照る山紅葉…。中学校の時、同級生に
テルヤマ モミジさんとアオヤマ テルマさんがいた人は
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どこかに、「野ばらを植え替えるのには 何故か魔法を使わずに、木を削って作ったスコップと手で掘り返す。」という部分から、スコップと、シャベルの違いを書いた記憶があります。しかし、どこだったでしょう?
そして、加筆しても、938字。こんな量で投稿するって、勇気あるな。ってつくづく思います。