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2-03. 白馬に乗った王子 2

「フルーク王国の 貴族、幼少時期より、馬と 親しむ。


 長じて、戦場に 出るころ、その腕、西の 騎馬民族にも 劣らぬ。」



いーや、無理だって。


私だって、ピクシノビッチさん みたいに 乗るの、ぜーったい 無理。


ミラドール レベルまで 乗馬の 腕を 上げるのも、難しいよ。。


ねぇ、フィリップス殿下。



    [美容師の娘]  【 2-03. 馬を()でる者 】



空中に 放り出された、ボール・・・じゃない、

フィリップス殿下を キャッチして 救出した。


涙と鼻水で ぐちゃぐちゃの 顔を、私に 押し付けるのは、やめてほしい。

きちゃない。


あぁ、お付きの お兄さん やっと 追いつてきた。

遅いよ。


「殿下、大丈夫 ですか?」


大丈夫でしょ。

ケガ してそうでも ないしねぇ。


「お前は、すぐに 殿下から 離れろ。」


わっ。こういう人 なんだ。

めんどくさいな。


私は、すぐ 居なくなりますよーだ。


って、殿下、手を 離してよ。


うわぁ。こっちの お子ちゃまも 面倒。

抱きついて、離さない。


ママの 代わりなら、他で 探してください。


「お子ちゃま? 面倒?

 どういう つもりだ。」


あっ、声に 出ちゃってた。

お付きの お兄さんが 本気で 怒ってる。


「おぬしも、私を バカに するのか?」


フィリップス殿下。

涙と 鼻水で、ぐちゃぐちゃの顔で 「おぬし」って、すごく シュールだよ。

と、思いながらも、丁寧に 答える。


「殿下を バカに する方が、いらっしゃる の ですか?」


「兄が、10歳の時には、もう 馬に 乗れていた。

 私は、何も できない。

 魔法も 使えない。

 馬にも 乗れない。

 おそらく 戦場に 出ること など できぬ。」


そっかぁ。 第2王子って 言ってたねー。

お兄さんが いるのね。

それも、優秀な。


うん。 それは、バカにする人 いる だろうね。

後継者争いの 相手 なんだもの。

お兄さん側から したら。


違うことを 言って、ごまかして おこうっと。


「殿下は、馬を 怖がって おられます。

 馬を 恐れては、いけません。」


「殿下は、馬を 恐れてなど いない。

 ふざけたことを 言うな。」


お付きの お兄さん、邪魔だよ。

口を 挟まないで 欲しい。


「馬は、繊細(せんさい)です。

 殿下の 怖いという 気持ちを、感じ取ります。


 殿下が、怖いと 思うと、

 馬も 同様に 怖いと 感じるもの なのです。」


小学校の 鉄棒で、逆上がりが 出来なかったとき、

鉄棒を 嫌いって思ったら、鉄棒も あなたのことを 嫌いって 思う

って 先生が 言ってたのを 思い出しながら、伝える。


「馬も、私が、怖いのか?」


「はい。 臆病な 生き物ですから。

 背に 乗る者が 安心感を 与えなければ なりません。」


「その通り ですな。

 アリー様の おっしゃる通りで ございます。」


ん? おじいちゃん 誰?


「先生、なんで ゆっくり 歩いて いるんですか。

 殿下が ケガする ところ でしたよ。」


お付きの お兄さん、誰にでも 噛みつく人 だな。


「はっはっはっ。

 西部の ホゥスボールの 代表選手が 追っておられました。

 私が、あわてて 殿下を 追いかけても 意味が ございませんな。」


「おぬし、ホゥスボールの 代表 なのか?」


ううん。

もう やめた。

王都で やるのは、難しい から ねぇ。


「それは、残念 です。

 見事な 神の 息吹(ゴッドブレス)ショット でしたのに。」


わぁぁ。 神の 息吹(ゴッドブレス)が バレてる。

いや、あれは、ミラドールが・・・。


「ホゥスボールの 代表選手か・・・。

 才能の ある者 には、分からないのだ。

 できぬ者の 気持ちなど。」


わぁぁ。 王子が、いじけた。

余計な 事を、いわないでよ。


えーと、えーと、どうしよう。

あぁ、そだ。


「殿下、馬を 好きになることが、大切です。

 乗ること では なく、殿下が、馬に 大好きだよって

 気持ちを 伝えることから 始めるべきです。」


そうそう。

ベル、大好きだよー。って 言うことが 大切ね。


「馬に 好きと 伝える?」


「はい。 愛することです。

 殿下の お名前は、フィリップス ですよね。」


「そうだが。」


「ヒッポスは『馬』、フィリオスは『()でる』。

 フィリップスという名には、馬を()でる者という 意味が あります。

 殿下以上に、馬を愛する 資格を持った人は、おられません。


 気持ちを込めて、馬を 愛してあげれば、

 きっと 馬も 殿下のことを 好きになります。」


「気持ちを 込めて 好きになれば、相手も 好きに なってくれるか。

 馬で あっても、気持ちが 通じるものなのだな。」


「はい、その通りです。」


よーし。 ご機嫌が直った。

私、子供を あやすの 得意だなぁ。


「おぬしも、私のことを 好きに なって くれるのか?」


「そーですねー。」


はいはい。

涙と 鼻水で、顔が ぐちゃぐちゃの お子ちゃまは、めんどくさい。


とりあえず、女の人に そういうのを 聞くときは、

キレイな 顔を していましょうね。

ムードが、大切 ですよー。


ホント、疲れる。

それでも ご機嫌は 直ったみたいね。

お付きの お兄さん、あとは、ちゃんと お世話 しておくのよー。



私は、ベル(愛馬)を 連れて、厩舎に(きゅうしゃ ) 戻ろーっと。



厩舎で(きゅうしゃ )ベル(愛馬)に、ブラシをかけて、お鼻を撫でる。

大好きだよー。ってしたら、大好きだよー。って返ってくるよね。


今日は、精神的に疲れたよ。

さっき、子供をあやすのが得意だなぁ。って思ったけど訂正。


向いていない。疲れるもの。

保育士さんとか、私、無理だと思う。



=== ===== ===



ああいう、面倒なお子ちゃまは、誰かに任せるのが、一番だね。



=== ===== ===

アメリカの フィラデルフィア。

「フィロス」+「アデルフィァス」で、兄弟が 愛しあう。

うん。 意味深。

知っていた人は、高評価を 押して次の話へ⇒


繋がらなさそう ですけど、


フィロス アデル フィァス・・・

フィロ  ァデル フィァ・・・

フィラ   デル フィア


なんとか、繋がりますね。



さて、馬「ヒッポスhippos」と、愛している「フィリオスphilos」を

組み合わせた 言葉が、馬好きの人「フィリップスPhilipos」・・・たぶん。


マケドニア王の フィリップス2世は、

ギリシア、北マケドニア付近一帯を 制圧した 偉大な 王様。


騎馬も 使いましたが、多人数が、長い槍を持って、方陣を 組んだ上で、

数で 押し切るタイプの イメージの人。


馬ではなく、主になるのは 長槍歩兵。


パルメニオン? 騎馬? 誰です? それ。


フィリップス2世さんは、初期の 織田信長さんの イメージ なんですよね。


そのお子様が、有名な アレキサンダー大王で、

語源は、守る「アレクスalexo」男「アネルaner」・・・おそらく。


アレクスアネル? これで、アレキサンダーって 読めるのかな?


alexaner


カタカナだと 変ですけれど、

アルファベットだと、なんとなく、繋がるのかな?


でも、ペルシア、メソポタミア、エジプト、インドを 攻め滅ぼして、

小アジア、オリエント域を 制圧した アレキサンダー大王が、守る男?


違いますよね。

攻める男って 気が します。


なーんか、イメージと 違うんですよ。


それとも、違う 意味が あるんでしょうかね。



そして、コロコロと話が変わっちゃうんですが、


ギリシア語の ΠΕΝΑΛΤΙ マケドニア語の КАЗНЕН СЕГАЛ。


これ、ペナルティショット って 意味 ですね・・・きっと。


と、言うことで、西部ヘドファン伯爵領は、この地域の イメージで 固めようかな?


って 思い始めました。


え? 考えてなかったの? って 言われそう ですが。

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