1-30. 馬上の戦い ④
対抗戦 観戦の皆様へ。
ゲーム開始は、本日9時になります。
東ハルサ地域連合 - 開始9:00 - 西部ホゥスボール協会代表
[対抗戦の 見どころ]
西部ホゥスボール協会代表が、新体制と なってから およそ1年。
ついに 対抗戦が 開催される。
新たな風を 取り入れて 続けてきた 西部協会。
今回も、ニューフェイスを 招集。
新加入の アリーは、技術の面で 申し分ない 選手だが、とにかく 小さい。
この部分が、勝負に どう影響するか。
アタッカーの アリーと ミラドールは、異なる 特徴を しており、
組み合わせ として 非常に 興味深い。
アリーは、スピードと 技術が 持ち味の 小柄なアタッカーで、
一方、ミラドールは、ストライカー としての 得点能力を持ち、
前線で 攻撃の 起点となる ボールキープ能力も 備える
優れた ゲームメーカー。
2人は、西部ホゥスボールの 持つ 力を 示すことが、できるのか。
ミラドールは、前回大会の MVP。
ゴールデンホゥス賞を 獲得した 実力を 見せてほしい。
4年前、初めて 1勝を あげた 西部協会代表。
東ハルサ地域連合の 巻き返しは あるか?
西部協会が 連勝 するか。
彼女たちと その馬が、ボールを 追う姿は、西部の 希望となる。
★チーム「東ハルサ地域連合」試合登録選手
1 GK イブコブ …フルヴチア人
2 攻撃 プロキシーチ …フルヴチア人
3 攻撃 スシネターチ …ボスナヘルナ人
4 攻撃 パーンチフ …マケドスコピニア人
5 攻撃 ピクシノビッチ …スルプース人
6 守備 カスタネト …スロヴモニム人
7 守備 スパシイチ …スルプース人
8 攻撃 サビーチェ …ツルコラナ人
解説:東ハルサ地域と 呼ばれる 騎馬民族連合は、
「スロヴモニム」「フルヴチア」「ボジナ」「スルプース」
「ボスナヘルナ」「ツルコラナ」「マケドスコピニア」
「クロウターヴァ」の 8つの地域の 連合である。
★チーム「西部ホゥスボール協会代表」試合登録選手
1 GK ゴイコイス
2 攻撃 ミラドール
3 攻撃 アリー
4 攻撃 トログリフクオカ
5 守備 プールチカ
6 攻撃 エビーヒア
7 守備 ルージュリー
8 守備 セリアロエ
[美容師の娘] 【 1-30. vs 東ハルサ地域連合 】
すごい人。
絶対、収容人数 オーバー してるって。
とんでもない 人数の 観客。
昔、この地域は、騎馬民族に 荒らされた ことが あるらしい。
未だに、その恨みは 引き継がれていて、
対抗戦は、それを 晴らす 場でも あるって言っている。
お天気は、晴れ。
「今日は、タフな 戦いに なりそうね。」
そうだね。
気温は、35度。
ミラドールの 言う通り、暑さの中、タフな 戦いに なりそう。
ベルの 首筋を 撫でる。
気合が 入っている。
今日は、やって くれそう。
先発メンバーに 入ることが できた 私は、
ベルの 背に 乗って 入場する。
ファンファーレ。
ちょっと 緊張 してきた かも。
プルプルしてると、ゴイコイスさんが 肩を 撫でてくれた。
「アリー、大丈夫。
いつもの 調子で いけば いいのよ。」
*** **** *** *** **** ***
私たちは、短く 短く パスを つないで 攻める。
東ハルサ地域連合は、大きな クロスボール。
長い 長い パス。
なのに、すごく スピーディ。
ミラドールの ボールへの タッチは、魔法みたい。
真ん中から 右に 移動して、私に パスが 来る。
止める。と、見せかけて、そのまま ダイレクトでの パス。
ミラドールが、生き生きと 動く。
ボールに 意志が 込められている。
面白い。
でも、この日の 主役は、東ハルサの ピクシノビッチさん だった。
自由自在。 馬が 駆けまわる。
外へ、中へと パスを 送り、
時間を稼ぎ 休んでいると 見せて、急展開を 仕掛ける。
後ろが、ボールの 出しどころに 迷っていると 見るや、
さっと パスを 受けに 馬を 戻す。
何事もないように パスを 受ける。
ボールを、棍の先で タッチした 瞬間、馬が ターン。
こんなの 止められる わけが ない。
反則 ギリギリで 止める作戦?
無理 無理。
真横から 馬を ぶつけて、プールチカさんが 審判に 怒られていた。
ギリギリ じゃなくて、完全な 反則 だね。
東ハルサの プロキシーチさんって、すごく 背が 高い。
なのに、とっても 器用で、迅い。
2列目から 馬が 飛び出してくる。
〔前半11分〕 GOOOOOAL!!
東ハルサ、ピクシノビッチさんからの 縦パスを 受けた プロキシーチさん。
前を 向くと、思い切り 棍を 振り抜いて ミドルシュート。
これが、ゴイコイスさんの 頭上を 越え、ネットに 吸い込まれる。
東ハルサ地域連合 1-0 西部ホースボール協会代表
私たち だって、攻撃している。
前半14分、東ハルサ地域連合の 右サイドの 敵陣 深くで、
エビーヒアが ロングパスを入れる。
ミラドールが 素早く 棍で ゴール前に 流す。
あぁん。
私の前に ボールが・・・来ない。
ひゅんって、相手の 馬が 先に たどり着く。
クリア。
ボールは 無情にも 相手に 渡る。
攻めては 奪われの、繰り返し。
〔前半15分〕 GOOOOOAL!!
右サイドから スシネターチが パスを 入れる。
それを 受けた ピクシノビッチさん。
敵陣 深くから、中央に クロスを 供給。
プールチカさんが、馬の頭で クリアするも、
こぼれ球に プロキシーチさんが 反応し シュート。
ゴイコイスさんに 防がれたボールに 反応したのは、
後ろから 来た ピクシノビッチさん。 ゴール前に 折り返すと、
プロキシーチさんが、棍で 軽く合わせて コツン。
2点のリードを 付けられてしまった。。
東ハルサ地域連合 2-0 西部ホースボール協会代表
前半30分。
私は、右サイドの 敵陣深くから クロスを 入れる。
ミラドールが 反応して 棍の 先で シュート。
あぁ。おしい。
イブコブさんに キャッチされて しまう。
ピッピーーー。
うーん。
前半終了の 笛が 鳴ってしまった。
2-0。
東ハルサ地域連合の リードで 試合を 折り返す。
*** **** *** *** **** ***
前半と 後半の 間。
15分間の 休憩だ。
私たちは、前半、手も 足も 出なかった。
なのに、監督は 何も 指示を してくれない。
選手は、みんな、ミラドールの 方を 見ている。
「アリー、このまま じゃ いけない。
私と、あなたの ポジションを 入れ替えましょう。」
ちょっと まって。
ミラドール。そんな 練習 してないよ。
ミラドールが ゲームを 作って、私が ゴールを 決める。
そういう 練習を してきたでしょ?
「その方法では、東ハルサの 馬の虚を 突くことが できない。
前半のままで 行くと 思わせて、いきなり ポジションを 変える。
そうすることで、意表を突く。
相手の 虚を突くことが 出来たら、私が 得点を 決めて 見せる。
それで、1点は、決めれるわ。」
私に、ミラドールの 代わりが 出来るとは 思わない。
でも、言いだしてしまった 彼女を 止める力も ない。
ぶっつけ 本番で、やるしかない のね。
「納豆の 恨みは、必ず 返すわ。」
ミラドールは、ポツリと、つぶやいた。
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えー。 そっちぃぃ?
勝利への 執念の元が おかしいよー。
ミラドールぅぅぅ。
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選手の名前が、全く覚えられない人は、
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私も、選手の名前が分からなくなっています。
書き始めて、何時間経っても、試合が進みません。
眠いよ。
ぐぅ。