3-29.勇者草の採取を終えて
勇者草の採取を終えて、温泉で、一泊する。 3日目の早朝、わたしたちは、下山することとした。
登山の時の反省から、ふもとまで 飛翔魔法を使って、わたしが 教授とマリーのを運んだ。
朝早く、テント2つを引き連れて、王都上空を飛んで、学院に戻るなんて、あまりに かっこ良すぎて やる気がしない。 フィリプス王子なら、嬉々として やりそうな気がするけれども。
そこからは、さすがに目立つので、馬車を使う。 まず、馬車を シンデルラララ女子寮の前につけた。
「じゃぁ、マリー。気を付けてねー。」
マリーを放り込んだら、次は、教授だ。 ナカヨシ研究室に戻る前に、セキアキ教授を 教授棟へと放り込む。
「教授。 ありがとうございました。
面白かったです。」
「アリー。 私も 楽しかった。
しかし、本当に、そのオオカミを飼うのかい?」
「はいっ。いい子ですよ。じゃぁ、失礼しますっ。」
馬車の中で、クルリと尻尾を巻いて眠る3匹のワンちゃん。 頭をなでなでしてあげながら、ナカヨシ研究室の前へ。
いやぁ、長かった。
お出かけしてから、3日しかたってないのに、3週間くらい経っている気がする。
たぶん、きっと、絶対、気のせいだけれども。
[美容師の娘] 【 3-28.ワンちゃんの居場所 】
馬車のドアを開けてもらって、3匹を外に連れ出す。 チビは、まだ 寝ぼけてるね。
あっ・・・。
シャァァッァァァァァ
その瞬間、どう猛な獣が・・・ ワンちゃんに襲い掛かった。
エイッ。 風魔法。 3匹と、獣たちとの間に、風の障壁を作る。
「仲良くしようねー。」
奇襲で、上から パトとラッシュに飛び掛かろうとしたライレーンの猫たちを捕まえる。首を 1匹ずつ掴んで、3匹の真ん中に ポイポイポイと、置いてやる。 うん。猫たちは、大人しくなった。
パトが、なにやら 唸っているけれども、大丈夫だろう。
あら? 研究室の鍵が 閉まってる。
そっか、早朝だもの。 ナカヨシは、まだ来ていないか。 魔力を通し、鍵を開ける。 ナカヨシ研究室に、鍵穴はあるけれども、鍵は無い。 登録された魔力を通すことで、ぐるりと中のシリンダーが回り、施錠されたり、解錠されたりするためだ。
ドアを開け、中に踏み込もうとした瞬間・・・。
「あ・・・ 灯りですわ・・・。」
ガラス瓶を抱いて、廊下の横になったまま顔を上げた 髪の長いお化け・・・ ではなく、オリンピュアス?!?!
「オリンピュアス、何してるの?こんなところで。」
「あぁ、久しぶりの外気ですわ。
アリー。 この研究室は、どうなっていますの?」
どうやら、ナカヨシに薬づくりを 手伝わされたらしい。 あぁ、ライリューンと同じ様に 扱っちゃったんだね。 それは、ダメだわ。
「でも、なんで 胃薬を作ったんだろう?
わたしが、山に薬草を取りに行ったのに。」
「わたくしが、作った方は、普段使いの薬らしいですわ。
胃が強く痛むときに、アリーの薬草を使うらしいですわよ。
それより、その馬車で、寮まで送ってくださいまし。
わたくし、昨日から 帰っておりませんのよ。」
スゴイな。 いつか、ナカヨシが、不敬罪で 処刑されないか心配だわ。
「分かった。じゃぁこの薬草の根っこをここにおいて・・・。
オリンピュアスは、すぐ帰れる?」
「帰りますわ。 一刻も早く。
ナカヨシ教授が、帰ってくる前に!」
オリンピュアスと一緒に、研究室を出てドアに施錠する。
あっ、ワンちゃんと、猫は、大丈夫かな?
・・・うん、仲良くしてる。 4匹の猫たちは、パトとラッシュの前足の下で 気持ちよさそうに仰向けに寝ている。 そして、1匹は、チビの前足の下。
いいね。 動物は、すぐに仲良くなれて。
「パト、ラッシュ、チビっ。 帰るよっ。」
3匹は、私の言うことが分かったのか、立ち上がると 走って馬車の中に入って行く。 そして、猫たちも、前足の下から出ると、クリスタルガラスを作っていた窯の方へと走り去った。
「アリー。 気のせいかしら?
わたくしには、トキニホンウルフが居たように・・・」
「うんうん。山で見つけて、連れて帰って来たんだ。」
すごいね。 伯爵家の令嬢なのに、野生動物の種類が分かるなんて。 オリンピュアスって、そういうの分かるんだねぇ。
「えーと・・・ あの3匹と一緒に馬車に乗りますの?」
「大人しいし、温泉で洗ったところだから、キレイだよ。」
「いえ、そうではなく・・・。」
「大丈夫、大丈夫。」
尻込みするオリンピュアスを馬車に押し込んで、わたしも、飛び乗る。 じゃ、御者さん。 シンデルラララ女子寮まで よろしくねっ。
「アリー。この線からこっちには、入れないでくださいませ。」
あぁ、オリンピュアスは、ワンちゃんが、怖かったのか。 まったく気づかなかった。
こんなに可愛いのに・・・ 大人しいし、たぶん噛まないし。
まぁ、犬嫌いなら仕方ない。
パトとラッシュと、チビは、わたしの座席のほうで 座らせる。
「アリーは、なんで平気ですの?」
「ん?いや、山で見つけたんだけれどね。
ほら、首輪に紋章がついてるでしょ?
たぶん、飼われてたのが、逃げ出したんだよ。」
首輪についている金属・・・その紋章を、指差す。
「ヘ・・・ ヘドファン伯爵家?
西では、トキニホンウルフを飼いますの?」
「ううん。 首輪がついてるのは、初めて見た。
どこで飼ってたんだろうねぇ。」
ほんと、今度、ガッセネに 聞いてみたほうがいいかもしれないね。
寮の前に馬車をつけるなり、オリンピュアスが言う。
「アリー。 オオカミを押さえてくださいませ。
わたしが、部屋に着くまで、馬車から出てはだめですわ。」
え・・・? まさかの待ての指示? わたし、犬じゃないんだからね。
そうはいっても、オリンピュアスの目が本気だったので、大人しく言うことを聞いておく。 そんな血走った目をして、言わなくてもいいのにね。
オリンピュアスを見送って、きっかり15分。 そろそろ 上についたころだろうし、ワンちゃん3匹を引き連れて、最上階へと向かう。
いやぁ、疲れた。 今日は、午前中、寝て過ごそうかな?
「アリー様っ。 何ですのっ、この犬は・・・。
すぐに、外に連れ出してくださいっ。」
あっ・・・ マーガレット。
それから1時間・・・ 一生懸命、どれだけ パトたちが可愛いかや、大人しいかを、マーガレットに 説明したんだけれども、分かってくれない。
仕方なく、馬車で引き返し、もう一度、研究室へと向かう。
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こうして、パトとラッシュとチビたちは、ナカヨシ研究室を出てすぐの場所。 ライレーンの猫たちと、いっしょに 仲良く暮らすことに なったのだった。
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蛇足1.4日間
書こうとすると、書く気が起こらなくなる病が
蔓延しているようです。
はやく、収束して欲しいですね。
・・・うん。4日間ほど、さぼりました。
まぁ、最初から書き溜めが、全く無いのも、
原因ですけれども・・・
蛇足2.サッカー1
日本代表は、最前線に、デイフェンダーを置いて
サッカーをしてますね。
大迫勇也選手です。
前半は、70メートルある前線の45メートルくらいを
カバーしていたように見えました。
後半は、流石に、動きを落として、右を伊東純也、
左を南野拓実が、カバーしていましたけれども。
ポストをしっかりしてボールを収めてくれる上に、
中盤まで下がってボールを受けてくれる役割も
してくれるので、替えが効かない感じがありますね。
中盤は、3人で70メートルをカバーしていましたが、
遠藤、森田、田中、すごいですね。
大迫、遠藤、森田、田中で、ディフェンスをしていた
感じがしました。
何はともあれ、W杯出場権獲得に近づいて良かった良かった。
蛇足3.サッカー2
伊東のお値段が上がった気がします。
サンデーシュートであったとしても、
あのシュートを打てるのは、すごい。
ちなみに、サンデーシュートというのは、
1週間に1回決めることが出来るかどうかの
超絶シュートですね。
ワールドクラスという言葉が相応しいです。
2000年6月に、モロッコのカサブランカで行われた
西澤明訓という大昔の選手のボレーシュートと比べても、
いいくらい美しいゴールでした。
ただし、西澤選手のゴールは、ジダンの居た頃の
フランス相手ですので、あっちの方が価値は上ですね。
22年前のゴールと比べる方が間違いですが・・・。
蛇足4.サッカー3
南野拓実。
ゴールの中での落ち着いたテクニックを見ると、
技術の高さと頭の良さが際立ってる気がしました。
バルセロナのシャビ監督や、リーズのビエルサ監督が
欲しがるのは良く分かります。
こう見ると、宝の宝庫ですね。前線は。
蛇足5.サッカー4
DAZNが値上げだそうです。
スポーツ動画配信の月額料金ですね。
日本サッカーの実力が、良く分かる話です。
野球の配信を全部取れないと、1925円では、無理。
月3000円にするよ。ってことですね。
あっ、日本サッカーの実力じゃなくて、
サッカーファンのお財布の実弾力でした。
入りたいんですけれども、3000円になって
より加入が遠のきました。
そもそも、ほとんど見る時間がないのが問題ですが。