第二十一話 穴
遅くなっている。最初ら辺の話を少し修正しました。内容はほぼ変わっていません。
二日経って、痛みがかなり引いた僕は、冒険者になることを許可されたことをおじさん達に報告しに行こうと彼等の家に向かっていた。
と思ったら、もう着いていた。
「本当に家が近いんだよね。まぁ、近所何だからそうなんだけど」
と、つい、呟く程近い。
僕はいつもの様に呼び鈴を鳴らす。
しかし、いつまで経っても誰も出て来ない。
何処かに出ているかもしれないが、一応念の為、能力を使って探ってみることにした。
発動の鍵は、彼、彼女を一生を懸けてでも捜し出したいという願い。戦いに行くために別れてしまった人ともう一度会いたいという思いから出来たこの願い。
大袈裟なんじゃないかと思われるかもしれないが、かつて強く願われたものでないとこの能力は発動出来ない。
それはともかくとして、家の中の気配を探ってみると二人共地下に居るようだ。
少し気になるので、先ずはどうにか家の中に入れないかと、扉を開けてみた。すると簡単に開いた。
鍵を力尽くで壊した訳ではなく、普通に開いてた。
「泥棒が入って来たらどうするんだろう?気配で分かるから大丈夫なのかな?ん?これは、何だろう?」
僕は玄関に紙が落ちていることに気が付いた。とても怪しいかったので無視しようかと思ったが、好奇心には勝てなかった。
警戒しながらも拾ってみる。すると其処には、僕宛てに地下への行き方とシロの部屋の場所が書いてあり、ついでにこんなことも書いてあった。
シロの部屋に入って変なことを少しならしてもい、やっぱりダメだ!絶対するなよ!
なら書くな、と言いたくなった。
取り敢えずはシロの部屋云々の方も気になったが無視して、地下への入り口の方へ向かった。
それは、以前入った奥の部屋の更に奥の方にあった。階段では無く、梯子でも無く、穴だった。下を覗くととても広い空間が見える、そして割と遠い所に地面が見える。
僕は拾った紙をもう一度見た。どう見てもここで合っている。
「ふぅ、覚悟を決めよう」
変な所でまた覚悟を決めることになった僕は、少し呆れてため息を吐いた。
僕は能力を発動させて穴の中へ飛び降りた。
発動の鍵は、生き残りたいという願いだった。
おじさんの家が変になっていく。
続きが気になる方はブクマ等よろしくお願いします。




