第十七話 リベンジ
ギリギリ
結構話数が増えてきた。
文章は短いけど。
三ヶ月が経った。
お父さんも、前程とはいかないが動けるようになり、遂に覚悟を示す時が来た。
今は森に、僕とシロとお父さんの三人で来ている。理由としては、魔物は知性が高いため、大人数で行くと弱めの魔物が来ないということと、お父さんはまだ病み上がりだから、誰かある程度のランクを持っている冒険者を連れて来ておきたいということで、シロが選ばれた。因みに彼女は依頼として受諾しており、最初はお父さんがお金を払おうとしたが、マルスおじさんが笑顔で代わりに払ってくれた。
それを見たシロは
「...お小遣いみたい」
と呟いていた。
そんなことはさておき、僕達は既に何体かの魔物と遭遇している。
それはスライムだ。
スライム、通常の個体であれば体のほぼ全てが水で出来ていて中心には魔核と呼ばれる魔力の塊が存在している。強さとしては、スライム自体の攻撃力はほぼ無いため冒険者ランクE程度だ。実は倒すには魔核を取り出すか、壊すかしないといけないのだが、魔核の魔力保有量は体を形作るため、かなり多い。その為、取り出そうとするとかなりの魔力で固められた体に阻まれ、破壊してしまうと中に入っている魔力が放出されて怪我を負ってしまうという面倒臭い魔物だ。その為、大抵は無視する。時間が経てばスライムは魔核の魔力を使い切って水になる。空気中からも魔力を摂取するが、足りない。
そんな訳で、スライムは無視している。
実は、僕には今日戦いたい魔物が居た。そいつの生息場所はシロから聞いておいたので、僕達はそこに向かっている。
「おい、エル。かなり奥まで来てるが大丈夫か?」
僕は静かに頷く。
その後少し歩き、目的地に辿り着く。そうしたら、僕は直ぐに二人から離れる。これは魔物を誘き出す為の作戦だ。集団で集まっていたら奴等も警戒して出て来ない。
「シロちゃん、エルはまさかあの魔物と戦うつもりか?本当に大丈夫なのか⁈」
後ろから声が聞こえる。お父さんも気が付いたようだ。それに、大丈夫かだって?覚悟を見せるんだから、少し無理をしないと。
僕が戦いたいあの魔物は、能力を使わないのであればほぼ確実に勝てない。
それでも、抗うことは出来る。
そう思っていると、右から何かが襲いかかってくる。
僕は前に転がって避けるが、更に前方から、そして左から何かが飛びかかってくる。それは、後ろに跳ぶことで避ける。
そこで、奴等と目が合うことになった。
忘れはしない。
僕が初めて戦った相手。あの時、通常の僕は逃げることしか出来なかったから。
「さぁ、リベンジだ!今度は簡単にはやられない!」
僕は目の前にいる血のように赤い瞳と毛皮を持つ魔物、ブラッドウルフに向かってそう叫んだ。
スライムの説明長!エネルギー保存の法則?っぽいもの
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