第一話 力
何とか今年中。
でも短いなぁ、短すぎる!
僕はただ、目の前の光景に驚いていた。
僕の手前で落ちている半分以上消し飛ばされた魔物の身体。それからは内臓などがはみ出ていて、気持ち悪い。とても見ていられなくて、目を背けようとしたけれど首が動かない。体も動かない。気が付かない間に魔物が居た方へ出されていた右腕も動かない。
どうして動かないんだよ、僕の体!あんなものは見ていたく無いのに!まだ、魔物は居るのに!
僕がいくら心の中で叫んでも体はびくとも動かない。そんな時すぐ後ろで、グシャッと何かが潰れる様な音がした。
いつの間にか、僕の右腕が動いている。音のした方へ。
手にはなにか生暖かい感触がする。
(...気持ち悪い)
そう思っても僕の体は、なにかをどうしようともしない。
この何かが魔物の肉なら、あと一匹残っている筈だよね。
思考がおかしくなっている。自分では分かっていながらもどうすることも出来無い。
僕は地面に手を添えて、飛ぶ。
次の瞬間、僕は空中に居た。さっきまで居た所にはクレーターの様なものが出来ていて、三匹目の魔物がそれに足を取られ、体勢を崩しているのが見える。
あれ?森がなんか壊れてる?あれはさっき僕が手を出していた方向。まぁ、いいや
僕はそんなことを思いながら落下する、魔物に向けて。
普通ならこんな時恐怖を感じる筈なのに、どうして感じないんだろう。
そんなことより今は、さっきと違って体がよく動く。
これなら魔物を「殺せそうだ」
僕は地面に、いや地面にいる魔物に向かって拳を放つ。その風圧は二つ目のクレーターを作り、魔物を肉の塊に変えた。
そして僕は地面に勢いよく着地した。体には傷ひとつ無い。ただ、服はボロボロになっていて、血の跡もあった。
「...僕は、何をしていたんだ?」
それは只の現実逃避。僕は覚えている。さっきまで何をしていたのか。そして、ハッキリとした殺意で魔物を殺していたことを。
僕は何を考える事もなく少し歩いて、力が抜けて、気を失った。
続きも出来れば今年中!というか出来れば明日にでも!




